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X122は改造すればいい音で鳴る、と聞いて、先達の方々の公開されている内容を参考に改造しはじめました。
私のやった内容が参考になるかもしれませんので、まとめておきます。(ここの記事を見てどうなっても私は関知しません<お約束)
まず最初に言っておきたいのは、ポート開放(ドライバ裏の紙を剥がすこと)は、HP-X122の出す音を根幹から変えてしまうから安易にやるべきでは無い、と言うこと。
一度剥がしたら、もう元には戻りません。
「ノーマルはドンシャリでバランスが悪い」と良く言われてますが、下手にいじった音よりよっぽどマシな場合が多いと私は思いました。
私は何度も後悔しました。思い通りの音にならなくて。
ポート開放は、自分の尻を自分で拭ける方のみ実施してください。
ちなみに、個人的にですが、一番有名な改造である「ポートの穴を半分だけふさぐ」って方法で出来た音は好みではありませんでした。
低音が出すぎて、それを押さえようとスポンジを詰め込みまくると、今度はこもった音になってまったからです。
その状態でテレビの音を聞いてみたらとても妙な音だったので、原音のバランスから遠のくと(私には)思われるこの方法はやめた次第です。
ただ、改造によって出てくる音がコロコロ変わっていくのはとても面白いですね。
いつか好みの音が出るその日まで、X122をチープにいじっていきたいと思います。
安いけど良い! AIWA HP-XP122
前から気になってるヘッドホンがありました。
それはAIWAのHP-X122と言う、1500円程度の安物ヘッドフォン。
2chなんかでは「価格の割りに良い!」と評判だったので買おうかなーと思いつつ、密閉型なのは熱がこもってやだなーとか、そこまで良い耳してないしなー、1500円とはいえドブに捨てることになったらもったいねーなー、とかネガティブ進行で買ってませんでした。
で、ある日、DVDメディアが切れたのでアマゾンで買うべーと発注する際に、エレクトロニクスのベストセラーTOP100をチェックしてみたところ、通常1500円くらいなのが1269円になってるじゃないですか。
200円チョット安いだけなのですが、もとが1500円程度なので結構な割安感を我が懐センサーが感知しましてですね。また、アマゾンは1500円以上のお買い物が送料無料というシステム上、HP-X122を買うとしたらなにかと一緒に買うべしなわけです。
「併せて買うと送料がタダ」、「微妙だけど安売り中」、このタイミングは逃すわけにはいかない。
ってことでついでに買ってみました。
モノはこんなのです。
まぁ値段にしてはマシな感じ。
ただ、なぜここに赤ラインを入れる!?と突っ込まずには居られない赤ラインが気になりまくりです。
どう見てもウルトラマン系。
もうウルトラマンで喜ぶ子供じゃ無いモン!ってことで、取り去ることにしました。
2chで評判になったってことで、HP-X122(もしくは旧機種の121)に関する情報収集は簡単至極。
たくさんの先達たちが分かりやすく解説してくれています。
その辺を参考にさっそく分解。
これが懸念の赤テープ。
最初は剥がすときに急ぎすぎてノリが残りまくりで、ずいぶん昔に買っていたホルツのステッカー剥がしが役に立ちました。
もう片方はゆっくり剥がして使わずに済みましたが。
そうそう、このヘッドホン、「ヘッドバンドのフリーアジャスト機能!」と高らかに歌い上げてる機能があるんですけど、これが力一杯邪魔。博多弁だとちかっぱい邪魔。
要するにバネ仕掛けでヘッドバンドが縮む機構なので、装着してると耳が上に引っ張られます。同時に頭頂部にも圧迫感があって若干ハゲそう。
こんな機能殺しちまえー、と分解ついでにバネ排除。
そうすると、ヘッドバンドんぼアジャスト部分がプラプラになっってしましますが、これもナイスな解決方法がありましてですね。
細工見立ての時にヘッドバンドを左右逆に取り付けると、左右のねじ穴がずれてる関係で良い感じの抵抗が出るらしいのです。
実際にそうやってくみ上げたところ、普通のアジャスト機能になってくれて万歳三唱です。
ついでにイヤーパッドにこよりティッシュを詰め込んで装着感アップ。
で、出来たのがこれ。
うわ、スゲェ地味(笑)
でも普通にモノとして見られるようになりました。
いずれ銀色の部分も塗ってやる。
さて、外観の話ばっかりしましたが、肝心の音質はですねー。
「すこぶる良いと思います!」(第一印象)
※注意:前に使ってたヘッドホンがソニーの2000円くらいのオープンタイプ、アンプはヘッドホン出力が悪いと有名なVH7PCで満足してるレベルですので、音響マニアの方は適当に読み飛ばしてください。
最初鳴らしたとき、その音質の良さにかなり驚きました。
色々な音がしっかり聴き分けられる感じ。そして、その各音の要素がちゃんとしてる気がする。
ドラムの音とか、ちゃんとパーツごとに鳴ってる感じって言うんでしょうかね。
特にタムって言うんですか、タンタン!って音がクリアに聞こえて良い感じに思えましたわー。
高音域もシャンとしてると思いました。
また、結構な音量も出るのですよ。結構いい音で。
んー、良いねー、これは良い買い物したかもー、ってとこで、永遠のマイフェイバリットCDであるメタリカの「メタリカ」を聴いてみました。
まず1曲目。
名曲「エンターサンドマン」。
オープニングのギターがクリアに聞こえる!
うはぁ、バスドラが染み渡る!
(この辺でボリューム15%上げる)
うおおお!迫力出てきたァ!ああ!このボーカルの声が好きなんじゃ!
(この辺でさらにボリューム10%アップ)
ああああ!このころのメタリカは最高だ!大阪城ホールにメタリカのライブ観に行ったよなぁ!卒業旅行で!(涙目)
うおう、語りんとこの重低音と子供のつぶやきの対比が泣けるゥ!エークセーラーイ!エーンターネーエー!ティークマーイッヘーン!(Exit ligjht, enter
night. Take my hand!)
(エンターサンドマン終了。そしてリピート)
このヘッドホン、良いじゃん!<結論
メタリカの「メタリカ」で超感激した私ですが、メタルばっかり聴いてるとアホになるよ、と言うおじいちゃんの遺言に従い、違うCDも聴くことにしました。
こんどは永遠のマイフェイバリットボーカルグループ、The Nylonsの「ワンサイズ・フィッツ・オール」を聴きます。
これの1曲目のThat kind of manはLP版の方がシンプルでメチャ好き(CD版は音入れすぎ感アリアリ)なのですが、もはやLPなんて聴けないし、持ってたテープも処分したのでこれで我慢するしかないのが残念なことです。
そして、この1曲目で問題発生。
曲の中で太鼓のめっさ低い音があるんですけど、これがちゃんと出てない気がする。
音があるのは分かるけど、振動に成り下がってる感じ。
アンプのせいかも知れないけれども、ちと残念感が浮上。
でもそこ以外は本当に良い感じで鳴ってます>HP-X122
まぁ曲によってはその辺の低域が無いんで、Nylons用としてもかなり満足感は高かったのであります。
誰も知らないNylonsネタじゃあイカンかな、ってことで、20世紀末にToHeartでギャルゲーにハマリ、関連CDとか買いあさったころに会社帰りにスーツ着たまま購入した想い出のLEAF
Vocal Collectionを聴いてみることにしましょう。
うは懐かしい。
走馬燈のようによぎるイベント画面。ラストとか泣けたねー。
生まれて初めて攻略した結果、刷り込み効果からかマルチ派になりイラストとかも描いたなー、最初キャラクターの顔が全然描けなくて骨格とか考えたら眼窩のサイズにビビッたなぁ。
あ、音の印象は、普通に良かったです(笑)
こんな感じで久しぶりに音楽を色々聴いて楽しんでおります。
いやー、音楽って良いモンですねー。久しく忘れておりました。
HP-X122、たまに不満に感じる部分もありますが、なんと言っても1,269円ですから。
超お買い得だと思います。
お家に昔のウォークマンタイプのヘッドホンしかないとか、そこまでこだわらないけどそれなりの音で聴きたい、お金はあんまり持ってない、そんな人にはベストチョイスなヘッドホンだと思います。
買うときはアマゾンに行って、エレクトロニクスのTOP100を見たらだいたいあると思います。
なんか買うときに、ついでにカートに放り込もう!
2006年09月23日
ヘッドホン改良その1
1269円にて購入し、かなりお気に入りなヘッドホンHP-X122です。
エージングすると良いらしいので、とりあえず大きめの音量にて音楽垂れ流しで1日半放置してみたところ、なんとなくキンキンする高周波成分がいくぶん落ち着いたような気が。
プラシーボ効果も手伝ってるでしょうが、聴き疲れしにくくなったのは本当です。
買ってすぐ二時間くらいメタリカとかアンスラックス聴いてたら、体の芯から疲れたような感覚がありましたからねー。
理由は分かりませんが、とにかく良くなりました。
こうも効果が出てしまうと、他の手法も試したくなるのが人情です。
標準では激烈に芯線が細い上に3mもあるため抵抗が2.5オームと大きいらしい、ヘッドホンケーブルを交換することにしました。
このヘッドホンの改造においては、まずやるべき場所らしいので。
とあるサイトによると、ケーブルは「ノーマルじゃなきゃ何でも良いw」とのことだったので、3.5mmピンジャック付きの安いケーブルを探しました。
ヤマダとかだと1000円くらいと結構高いんですが、某PCショップにて「3.5mm−RCAプラグ変換ケーブル 2m」が200円のを見つけて速攻購入。
RCAプラグ(雄)は一度も雌に挿入されることなく切断されました(合掌)
あとはヘッドホンをまた分解して、右と左を間違えないように半田付けして完了です。
テスターの電池が切れててグランドがどこか微妙に謎でしたが、ケーブルの作りから判断してみました。
しかしこいつの芯線も太いとは言い難いけど、こんなんで良いのかな?
それでは早速試聴です。
やはり聞き慣れた音源が良いので、永遠のヒットチャートであるメタリカのブラックアルバムを聴くことにしましょう。
ちなみに最近までこのアルバム名は「メタリカ」だと思っていました。CDには「METALLICA」としか書いてなかったもんで(笑)
いつもながら無音でもチリチリ音が入るVH7PCはダメやねー。
さて、1曲目はいつもながらエンターサンドマンです。
って!ボリュームは一緒なのになんか音圧が上がってるような!?
全体的に音質がアップグレードしてないかい!?
具体的にどうとかじゃなくて、まとまりが出て・・・エークセーラーイ!エーンターネーエー!ティークマーイッヘーン!アフトゥンネバーネバレーン!
(そして13曲目にスキップ)
ソゥファッキン、ウヮット!デレレーデレレ!デレレーデレレ!デレレ!デレレ!デレレーレレレ!!!
ギターが染み渡るぅ!ドラムがバカスカ鳴りまくるゥ!メタリカはええね!
ちょっと興奮してしまいましたが、確かに音は良くなったように思います。
前より高解像度って言うか、はっきり鳴らしてるような気がいたしますわ。
たかだかケーブルを、しかも200円のものに変えただけなのに。
ケーブルって大事なんですねぇ。
しかし満足したのもつかの間、他にも色々聴いてみてると「ドンシャリ」と呼ばれる低音域と高音域が強調されたそのバランスにやや不満が。
いや、このままでも悪くはないんですが、手を入れるたびに良い方向に変わっていくのが面白いんですわー。
ってことで、次は「コア周りに鉛シートを貼ってバッフルも改良し、さらなる解像度アップ」を目指します。
予定は未定ですが、とりあえず低予算です(笑)
ヘッドホン改良 その2 本命改造
X122の改造には、お手本が存在します。
「白ケーブルのページ」と言うWebサイトのX122
monitorです。
ケーブル交換は済ませたので、あとは「ドライバ周辺を鉛シートで覆って制振し、ポートを調整、背圧調整用にウレタンを入れる」と言うモノ。
鉛シート以外は適当に用意できそうなので、とにかく鉛シートを探します。
ゴルフ屋に売ってると聞いて、何軒かまわりましたが、欲しい「0.3mm厚の大きいシート」はなかなか見つけられませんでした。
ようやく見つけたのは、0.15mmのそんなに大きくないヤツでしたが、これ以上探すのは面倒なので2枚購入。
2枚重ねれば0.3mmだから、2枚。
これを貼り付けるのであります。
型紙なんてのも公開されてるので、ありがたく利用させていただきます。>入手先 AV初心者のホームシアターレビュー(この中のX122コンテンツ内、鉛シートで云々のところにPDFがありました)
上に印刷した紙をおいてなぞると簡単にケガけました。
あとはハサミで切ってやって、張るだけ。
鉛は柔らかいんで切るのは簡単です。
で、そいつを張ったら、ドライバ裏にあるポートをふさいでる紙を剥がし、穴を半分のこした形でふさぎます。
私はそのまま鉛シートの切れっ端でふさぎました。
ちなみに、先がとんがったピンセットがあると比較的楽です。
写真だと大きく見えますが、実際は数ミリしかないチップ状の板を張り付ける作業ですので。
で、塞いだ状態がこれ。
参考ページの姿と似てるから大丈夫でしょう。
あとは、背圧調整にスポンジが必要ってことなので、これも台所用のを切ってとりあえず入れてみます。
とりあえずこんな風に切ったモノを入れてみました。
さて、ドキドキしながら試聴してみます。
音は鳴りました。
が、とんでもなく重低音仕様。
ベースでボーカルがかき消されてます。
参考ページでも、もっとスポンジ入れてらしたし、 とりあえずこんな量のスポンジでは足りないようですわ。
柔らか目の粗いスポンジもあった方が良いらしいし、買い出しに行くまで保留です。
重低音が出たついでに、初期状態では鳴らせていなかった低音を含むナイロンズのCDを聴いてみました。
おお、ちゃんと極低音の太鼓が鳴ってる!
こいつはスゲェ!
でもヘッドホンとしては全然ダメな現状に、枕を涙でぬらしました。
ヘッドホン改良 その3 ウレタンで低音をコントロールせよ
ポートを開けたら低音バカになってしまったX122。
白ケーブルさんのところでもヘッドホンのハウジングにウレタンを詰めて音質改善してたので、私もまねします。
スーパーに台所用スポンジ3枚58円を買いに行ったついでに見つけたマウンテンデュー。ひさしぶりに飲みました。
スポンジを詰めていきます。
この辺で聴いてみても、なんかしっくり来ません。
白ケーブルさんのところでは「ドライバに当たるところは透過性の良い、柔らかいスポンジを使う」なんて記載もあったんで、まねします。
こいつはDIYショップにて購入。
防音材コーナーがあったので、そこで見つけました。
142円ほどでした。
こいつをドライバに当たる部分に入れてみます。
だいぶ良くなって来たような気がします。
しかし、まだまだ低音がスゴイ。
色々試してるうちに、スポンジが増えたら低音が緩和されるような気がしました。
また、白ケーブルさんのところでも、結構な量が入ってるみたいだったんで、私も負けずに入れます。
詰めたらこんな感じ。
中身は
こんだけ入ってます。
高さは
こんなになります。
これをギューっと詰め込むんです。
さすがにこれだけ詰め込むと、だいぶ低音は緩和されました。
普通のレベルの音圧で低音が出てるようです。
が、まだなんかバランスがおかしいような?
やっぱりベースでボーカルが消えてる感覚はまだあります。
高音域も薄くなったような、籠もってるような、なんだかダメな感じです。
本当に「こりゃダメだ!」と思ったのは、試しにテレビに繋いで普通の放送の音を聞いたとき。
ものすごい珍妙な音世界がそこにありました。
これは、とてもじゃないけどバランスがおかしすぎる。
原音に忠実に再生、とまでは言わないにしても、エフェクトナシの再生って風にはしたい。
ウレタンを抜くと、低音は強くなる一方だし、かといってウレタンをこれ以上詰めるのは、すでにかなり入ってる現状あんまり意味が無い。
となると、音質を決定するポートの調整って話になるのですが、これはかなりイバラの道なことが予想されます。
自分でも一個開けたり閉めてみたりしたけれど、音が結構変わっていくんですよね。
面白いくらいに。
で、音がどうかってのは感覚的なものですから、絶対的な評価はかなり難しいです。
自分でいじってる手前、「今度は結構良いかも?」と思いがち。
そして時間が経って聴いてみると「なんか全然思ってたのと違うなぁ」となります。
そしてその時には前の状態の音など覚えているはずもなく、また適当にいじっては試す、を繰り返す羽目になるのは火を見るより明らかかな、と。
さらに、ハウジングに入れるウレタン量の調整による音質の変化を考えると、まったくもって迷路状態ですよ。
基準となるものが無いので、かなりの数を試すととになるけど、実験記録が感覚的な記述になってしまうから、なんとも・・・
もはや匠の世界に近いのではないでしょうか>ポート加工
各所に「ポート加工は自己責任で!」って書いてあるのはこういうことだったのね、と今更納得。
私はポートの調整は「穴を半分塞ぐ」で決定稿なのだろうと思って始めたので、これはやばいな、と思いました。
(注意:別に白ケーブルさんのことを非難しているつもりは毛頭ありません。趣味の世界で好みが違うってだけの話だと思います。実際に満足してらっしゃる方も多数いらしてますので。)
とにかく、別の方法でなんとかしないとな、と検索し始めると、思わぬところに違うやり方を発見しました。
それは、「手すき和紙によるポート調整」でした。
ヘッドホン改良 その4 救世主「手すき和紙」
この情報は、fistoさんのX122改造ネタのコメント欄に書き込まれてたものです。
それによると、「手すき和紙をポートに貼ったら、低音は暴れないし高音域もスムーズに出た」とのこと。
書き込んだ方はとても気に入った改造のようで、熱心に語っておられました。
低音制御に難儀していた、ボーカルなんかの音域が綺麗に聴きたい、微妙な調整とかが苦手な私にとって、このネタは渡りに船であります。
また、使う手すき和紙もダイソーで売ってる105円のものらしいので、予算的にも有利。
これはやるしかありません。
早速ダイソーにて確保。
普通にラッピングコーナーにぶらさがってました。
ちなみに和紙だけど、タイ製w
さっそく、ポートを半分塞いでるものを剥がし、手すき和紙をCの字に切り出し、貼り付けます。
私は目見当で適当に切り出しましたが、考えたら貼り付ける場所の直径を測ってやれば簡単に丁度良いサイズができたんですね。
下手に目見当でやると、穴ぎりぎりになったりして少々案配が良くないです。ご注意を。
で、貼ったらこうなります。
瞬間接着剤で貼り付けました。
紙を先において、後で周辺に瞬間接着剤を置いていくと、勝手にしみこんでくっつきます。
最初に塗ってから貼り付けると、ポートの部分にまでしみ出してたので、先に紙を置いた方が安心して作業できます。
また、ノーマルの用に穴を一個開けるのも大事です。
穴を開けないと、低音があんまり出ません。
かといって丸々一個開けると低音が出すぎると思われます。
と言うのも、参考にしたコメントに「爪楊枝でピッと穴を開けると良い感じでした」と書いてあったので、まねしてほんのチョットだけ穴を開けた状態から、さらにもうチョット(爪楊枝の太さの半分程度?)まで穴を広げたら格段に低音量がアップしたので、穴まるまる一個開けると低音バカになりそうです。
ちなみに上の写真の左側にあるゴミみたいな黒点がその穴。
これでも十分機能してます。
さて、肝心の音質ですが、こいつは良いバランスです!
低音は押さえられつつもちゃんと鳴ってるのが分かるし、ボーカルとかぶらない。
ボーカル部分は素直に出てるし、高音域は凄くシャンシャン鳴っています。
素晴らしい。
これほどのモノとは思いませんでした。
ありがとう、コメントを書いた人(あえて名前は伏せました)
ただ一つ残念なのは、「サ行」が耳に付くようになったことです。
他は申し分ないんですが、サ行の「シャッ!」というか「シュッ!」と言うか、ソースによっては耳が痛いくらいの高周波が出ます。
こいつを抑制すれば、かなり良いヘッドホンになると思いますので、何とかしたいと思っております。
ちなみに、手すき和紙を貼って三日三晩エージングしてみましたが、状況はさほど変わらずです。
またヒントを探してみます。
ヘッドホン改良 その5 迷宮とその終焉
HP-X122の改造がどうにもうまくいかないんで、他のイヤホンも小改造してみました。
1000円くらいのクルクル巻き取り機能付きカナル型。
とても音が悪いのです(笑)
ともかく、これ以上悪くなりようもないかなーと、ハウジングにスポンジを入れて高音域の反射を抑制?する効果を求めてみました。
分解するときに爪を折ってしまったようで、再組み立てに難儀したんで、ついでに制振もかねて鉛テープでぐるっと補強(と結合)。
ついでに穴を塞いでる紙みたいのも引っぺがし、「さあ、これでお前さんも高音質イヤホンの仲間入りだ!」と意気込んで再生。
んー、ぜんぜん良くなって無い。
もともとのドライバが悪いってことですかね。
どうせあんまり使わないから、まぁいいや。
つーか、まともなカナル型買おう。
さて、サ行が耳について仕方がなくなってしまったHP-X122。
正直、全く音楽を楽しめなくなっておりました。
とりあえずネットで検索して見つけたのは、「三角錐型のウレタンを耳の直前に配置し、高音成分を吸収させる」というもの。
手元にちょうどうにうに良い感じに表面の波打ったウレタンがありましたので、これの山を二つちょん切って瞬着で固定。
確かにやや弱まったものの、それほど変化なし。
次に、イヤーパッド内部にウレタンを配して吸収させる作戦を提案、可決。
先ほどの波形ウレタンを15mm幅くらいで切ってグルッと一周させてみました。
装着感は良い感じ。
しかし、肝心の音質はなんか変な感じに。
耳からドライバが遠くなったせいか、良いとこの音域まで吸収してるのか分かりませんけど、結局コヨリ状に巻いたティッシュを詰める方が好みだったので元に戻します。
当然、サ行問題解決にいたらず。
ネットの情報で、木粉ねんどをハウジングに塗布して音質改善っつーのもありましたので実践です。
100円ショップで妙にお子様お子様したパッケージの木粉ねんどを購入します。
まずは外側のハウジングの内側に。
情報ではこれでも結構音が変わったとか。
乾燥に一日かかりました。
で、聴いてみると、どう変わったかわかんない(笑)
少なくともサ行問題に関してはまったく効果なしでしたね。
木粉ねんども余ってることだし、とりあえず内側の内側にも塗りつけたれ!とやってみました。
見た感じ、効果高そう。
私の頭の中では木粉ねんどの見えない微少な隙間に高周波サ行が吸い込まれてる様が想像されました。
期待に胸を躍らせつつ一日待ち、今度こそ!と再生。
ガーン。
効果なし。
この辺になるとサ行さえ消えてくれれば何でもいいんじゃ!と半ばヤケクソになっております。
うーん、と悩んだ末に「手すき和紙1枚だと高音を透過しすぎてるのかも知れない」と思い、それなら透過しにくくすればいいじゃないってことで二枚にしてみました。
今度はコンパスを使ってやったのでC型の切り出しはイージーでございましたわ。
最初もそうすれば良かった。
そしてこれの効果が結構あるじゃないですか!!
耳に刺さるようなサ行が軽減してます。
しかし、まだそれなりにある。
今までの経験上、ポートの貫通穴が増えれば低音寄りになる傾向があったように思います。
貼り付けた手すき和紙に開ける穴が小さいときより大きい方が低音出力が上がった感じでしたし。
ってことは、低音寄りになれば必然的に高音部分が縮小するのでは?と推測されますよね。
エネルギー保存の法則っぽく、全体での音量が決まってると考えれば、ある部分を低音側にシフトすれば高音が減るような気がするじゃないですか。
いや、そう違いない。
ってことで、手すき和紙(二枚重ね)に開けた穴を二個にしてみました。
すると、おお、ようやく耳が痛かったサ行の擦れ音が無視できる程度に減少です!
長かったー。
これで何とか聞けるレベルになったゼ!
ホント、サ行が耳につき出すと、そればかり気になって音楽鑑賞どころじゃないですからね。
そして音質を確かめるべくCDを拝聴してみたところ、なんじゃコラ?
ここが悪い、と断言できる風では無いモノの、なんだか音が全体的に良くないッス。
モヤッとしたと言うか、なんか挟まった感じっつーか、気持ちよく鳴ってくれていません。
これなら中音域が薄いと感じたけど元気に鳴ってた、ノーマルの方が使い勝手良さそうな気がしたり。
しかし、ポートの紙を剥がした以上、ノーマルに戻すのは無理。
かといって、この手すき和紙方式はサ行問題を抱えるんでやっぱイカンのかも。
仕方ないので、初心に戻って再度ポート半分開け、音質はウレタンで調整ってのにまた挑戦しようかな、と思い立ちました。
今度はポートを狭めにして、ウレタンの調整を種類変更も含めて色々やろう、と。
実際、その方法で満足されてる方が多いのだから、そっちで煮詰めた方がオリジナル路線で頑張るよりゴールに近そうですしね。
とりあえず手すき和紙を剥がす必要がありますから、ハウジングを分解して、の辺りで事件は起きました。
ドライバ壊しちゃった(TT)
いやね、分解するときに半田付けしてるところが一カ所ブチッと切れちゃいましてね。
まぁ外した方が作業しやすいか、と思って反対側のドライバのところもちょん切っちゃえーって軽く引っ張ったら基盤が取れましたですよ。
これで
ボクも
ゴール
できたよ
・
・
・
(ヘッドホン改造は自己責任で)
やっぱ音が良いのが欲しかったらお金出さないとNE!<私的結論
1万円あたりのならMP3程度なら良さそうです。
万能と言われるATH-A500あたりを狙ってみるかな。
でも開放型が蒸れなくて好きかも。
うーん。
あれ?
今、アマゾンでHP-X122が972円ですって!?
か、か、買いませんよ?(笑)
個人的なXP-X122改造総括
ポート開放は修羅の道。 音の変化が激しすぎて、正直どうすれば良いか全然分からなくなる可能性大。
妙ちきりんな音になって辟易するよりは、イヤーパッドへのティッシュ詰め、ケーブル交換と鉛シート装備まででやめておくのが吉。
多分その方がハッピーなままでいられると思います。
ただ、手を入れるに従って音が変化していく様は結構面白かったんで、そう言うのを楽しめる人はどんどんいじってください。
私は、懲りました。
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