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2003年9月
福岡のとある美術館でミレー展をやってまして。
ミレーは落穂拾いで有名な画家さんなのですけど、この展覧会が大人気らしく、うちのママンも友達に誘われて行ってきたようでした。
帰る早々「あんた!いまミレー展やっとろうが!もーそりゃ髪の毛一本一本描いてあるっちゃなかろうか〜ってくらいやけんすごいとよ!あとあれたい、ピカソ!ピカソの13歳んときの絵があってくさ、それがまたすごいったーい!天才やね、天才!」と興奮気味に語られてしまいました。最後には「もう二度と福岡には来んめぇけん、行っとかなイカンばい!」と言われる始末。
まぁそーねー、印象派よりは見てて楽しいかもなぁ、って感じだし、近所で見れるなら見といてもいいかもねと思い足を運んでみました。
もうじき最終日ということで結構な人が。
おばちゃんの群れがウジャウジャしてました。
おお、ミレーはやっぱ有名よねーって感じ。
んで1300円を払い鑑賞開始。
ミレーの絵以外にも、当時の自然主義と言われる画家の作品がずらっとありました。
ミレーの絵は相当高額だろうからそれだけじゃ寂しいもんね、などと邪推しつつ鑑賞していきます。
自然主義だけに貧しい人たち、特に田園風景がモチーフの絵が多かったですかね。
よって色味はベリー地味。
私の好むところは視認性の低いロービジビリティな色合いではありますが、あれは敵に見つかりにくいという目的があるからこそ機能美と言う美しさを感じずにはいられないのですが、ただ地味な農夫とか子供とか見てもどうコメントして良いものやら。
「いやー、写真みたいで上手ですね」ってのしか浮かばないっつー自分の美術的観点のローレベルさをあらてためて感じずにはいられませんでしたな。
そんな感じであまり興味の無い作品群でありましたので、みなさん列をなして絵に対する最前線を死守しつつじわじわ進んでいくのを尻目に、高身長を生かした高度差利用鑑賞方式、つまりみんなの後ろに位置するも頭の上から絵を鑑賞するスタイルを実践してサクサク鑑賞をすすめます。
近くで筆のタッチとか見たって、私、油絵とか描かないから分からんし。
通常の観客の三倍のスピードで鑑賞を進めていくと、ついにミレーコーナーに突入です。
メインのミレーコーナーはそりゃすごい人だかり。
みんななるべく長い時間網膜に焼き付けようとしてか、野党の牛歩戦術ばりの遅遅とした進み具合がたまりません。
係員の人が「後ろがつかえておりまーす、少しずつ進んで鑑賞してくださーい」と言っても無駄。
みなさん最前線を死守する野望に満ち溢れ、かつ可能な限り拠点を死守せんとがんばってるのでほとんど人垣は移動してませんでした。
落穂拾いと、羊の群れをバックに編物をする少女とあとなんぼかあったかな。
さっきも言いましたが、色味が地味だし、絵から感じられるストーリーのようなものが無い絵なので私の好みではないんです。
ということで、ある程度見たら次に進みました。
肉眼で見たから使命は果たしたって感じで、どこか私の好みっぽい絵を求めて次へ進みましたが、結局総じて地味な絵ばっかしでつまんなかったわ。
私の印象ではミレー展は行かんでいい、となりました(笑)
しかしなんでこんなたくさんの客が訪れたんでしょうかね。
みんなこういったタッチの絵が好きなのかなぁ、そんなわけないよなぁと思います。
誰でも知ってそうな絵が目の前にあるわけで、これは代々自慢になる!って感覚なんじゃないすかね。
大多数の人が感じるその絵の価値は人が決めたものであって、自分の主観では見てないと思われるあたりが寂しいような気がしてみたりしました。
中には美術史とか専攻していて「やはりミレーの絵から発せられるオーラは他の作品の追随を許さないものがあるねえ」とかパイプをくゆらせながらダージリンティのカップを傾ける、もしくはガウンにコニャック、葉巻の三点セットでバカンス気分の本当の意味を知ってるような人もいるかもしれませんけど。
確かに、タッチは正確無比で写実性は素晴らしく、当時の風景などが鮮明に描かれていて「ああ、100年前のヨーロッパの一般ピープルはこげな感じで貧しかったのよねー」なんて想像を膨らませることはできます。
でもそんだけじゃん、とか思っちゃったり。
写実的な絵なんてもんは頑張れば描けそうな気がするじゃないですか。描けないけど。
かと言って現代美術とかさっぱり意味不明なのでわけわからんから大嫌いだったりするわけで。
今まで行った中で、ニューヨークのでかい美術館は楽しかったです。
もうなんでもありで、日本の鎧兜とか西洋の甲冑はいうに及ばず、当時の武装類やら「おお!」とよだれたらして見てましたし、なんかわけわからんけど悪魔とか死神とか描いてある宗教画も「おー、当時の恐怖はこんな感じかいな、ふーん」と面白く鑑賞できました。
なんか「俗」な部分が好きなようです。私は。
あと、戦争系の絵って美術界ではタブー視されてるらしいっすね。理由はしりませんけど。
これを知った時点で私と美術の接点は失われたと言っても過言ではない(笑)
個人的にはタミヤ模型のプラモデル箱絵とかすんげー素晴らしいと思うんですがね。
あれの原画展とかあれば複数回行くことでしょう。
きっと原画はそれなりにでかいでしょうから迫力満点なはず。
ああ、そういう展覧会に行きてぇ!と切望するものであります!
たぶん福岡ではないだろうけど。
頼むよ市美の担当者〜。日本のボックスアートにも着目してくれ!
出口のお土産コーナーでプラモデルとか写真集とか売ってくれたらなお良し。<絶対無い
さて、話はぜんぜん変わりますが、前回の「今日からあなたも合コンキング!イワナミ式コネタ集 Vol.1」ですが、那珂川町在住のTakashotさんから続編を求めるメッセージがあったくらい好評だったので(サンプル数1)、調子に乗って第二弾をやらかします。
これであなたも博士クン!イワナミ式コネタ集 Vol.2 |
・当時最強と言われたタイガーU、通称キングタイガーの砲塔前部装甲の厚みは180mm。これは巡洋艦並の厚みであり戦車砲で打ち抜くのは無理だった。
・後ろのタイヤ部分だけキャタピラになったハーフトラックはアメリカ、ドイツとも使用していたが、キャタピラ部分の動き方に決定的な差があった。アメリカのものは単純に回るだけだったが、ドイツのものはハンドルの操舵角に合わせて左右の回転数をずらし、旋回性をアップしていた。
・ついでにバイク版ハーフトラックと言えるケッテンクラートだが、これも上記キャタピラシステムを採用していたので、前のタイヤが無くてもちゃんと走る(曲がる)ことができる。
・朝鮮戦争も末期になってくるころ、アメリカ軍はとにかく武器の数をそろえるのに苦労していたので、後期のM1カービン銃のライフリングは生産性を上げるため二本しかないものがあった。(通常は6本)
注)ライフリングとは、銃身の中に彫ってあるらせん状の溝のことで、この溝で弾丸を回転させ弾丸の直進性を上げる。
・ヨーロッパ戦線において、米軍のシャーマン戦車はドイツのタイガー戦車などにまったく歯が立たなかったため、変速機を改造して前進より後退のほうが速い車両が存在したらしい。
・メンフィスベルで有名なB-17戦略爆撃機はその頑丈さゆえ激戦を戦いぬけた。その頑丈さの所以は左右貫通構造、つまり一枚づくりの主翼にあったと言われている。ちなみにその主翼幅は36メートル。こんな一枚ものを作れたのはアメリカだけ。
・ベトナム戦争当時、どんな奥地の米軍前線基地でも商売女がカブに乗って現れたらしい。
・フォークランド紛争で対艦ミサイル「エグゾセ」の直撃を受けて沈んだフリゲート艦アーデントだが、エグゾセの弾頭は不発だったらしい。で、直撃したのが調理室で丁度コロッケを揚げていて、シューシュー噴出すエグゾセの燃料に引火、大火災に発展し、しかもアーデントの上部構造物は当時流行だったアルミの艦橋だっただめ、見るも無残に燃え尽き(鉄ならあそこまで燃えない)沈没したらしい。
・F-15イーグル戦闘機は、その大馬力エンジンゆえ、理論上羽根が無くても上昇することができる。
・戦艦大和の後部とかに積んである水上機(零式水上観測機)は、発艦こそカタパルトで行えるものの、通常外洋には数メートルのうねりがあるため着水も難しく回収は不可能。よって機体は帰還するすべが無かった。(要は使い捨て)
・自衛隊の事実上主力小銃である64式小銃は口径などは一般的なNATO弾サイズ(7.62×51mm)だが、装薬を減らしてある弱装弾を使用する。フルロードの弾薬を使うとどうなるか分からない。
・自衛隊の缶飯と言われる缶詰のご飯は美味い。
・地震、津波で壊滅的被害を受けた奥尻島にて、同島にあった自衛隊基地から被災した市民に缶飯などが無償で提供され奥尻島の被災市民は飢えずに済んだのだが、のちにこの決定を下した基地指令は処罰されたらしい。アホか自衛隊の高官は。
・ヘリコプターの操縦は感覚的なものなので、こうすれば良い、というものは無いので、ヘリコプターパイロットには「大体こんなもん」みたいな血液型がO型の人に向いているらしい。
以上コネタ集Vol.2でした。
うろ覚えの部分もあったりしますので、情報の正確さには自信がありません。資料として使っちゃイヤ!
2003/9/27
バンダイあたりからへぇボタンが発売されることになったらしいトリビアの泉って人気番組なんですね。
どうやら深夜番組からゴールデンタイムへの凱旋を果たした有力者のようです。
雑誌なんかでもしょっとしたマメ知識のことを〜のトリビアとか書いてたりするし、もう日本の常識になってるのかな、なんて気がします。
最近見るテレビは極めて偏ってるんで基本的にゴールデンのバラエティとか見向きもしない私ですが、たまたま飯どきにトリビアの泉をやってることがあり、見てみました。
他の人が知らないことを視聴者から投稿してもらいみんなでへぇーと納得するというスタイル、確かにうまいと思いました。
ナイス企画者。
不特定多数の視聴者が持ってる情報は無限大なのでネタが尽きることはまずないし、なによりネタを探す必要がないのが素晴らしい。
番組サイドとしては、初期のネタだけそろえてしまえばあとは投稿内容を吟味して選択するだけです。
濡れ手に粟とはこのことか!と脳内に1.5Vくらいの電圧がかかったような気がしました。
また、番組を見た感じでは紹介されるネタもなかなか面白く、私もへぇへぇ言いながら見ていた記憶があります。
人気番組になっただけのことはあるな、と思いましたが、なにか引っかかるものもありました。
確かにちょっとやそっとでは得られないコネタというか知識を得るというのは気持ちが良いものです。
例えそれが「スフィンクスの視線の先にはケンタッキーフライドチキンの店がある」なんてしょうもないことであっても。
そういったネタの潜在能力を考えてみましょう。
そのネタってのは、展開することによって一瞬だけでも周囲の気を引くことが出来る秘密兵器であります。
人間ってのは好奇心が細胞の皮をかぶってうごめいている生物ですから、その辺のネタには飢えているものです。
くだらないマメ知識人間であっても、周りからは雑学王とか歩くマメ知識辞典とか賞賛されることがあるくらいですし。
石ころ帽子は実用化されていたのか!ってな感じのしょーもない人でも、ネタの内容によっては注目の的になれます。
TPOによっては、例えば合コンなどにおいては、世界中のどんな兵器よりも有力でかつ他の男性にとっては脅威の対象になることも可能。
今の俺には米軍第101空挺師団の増援よりもキャッチーでコレクトなネタの応援を要請する!と思ったことは何度かあります。
あなどってはならないのが雑学パゥワーなのです。
そしてそのネタの破壊力というか能力は、基本的に「他の人が知らないけど私は知っている」という優越性に起因しているのは間違いありません。
有力なネタであるためには、そのネタの存在を他人が知らない必要があるのです。
つまり、周りにそのネタを知っている人が多くなった場合、そのネタ自体の価値はなくなるのは自明の理。
こう考えると、トリビアの泉で紹介されるネタは、放送された時点で死んだことになるのではないでしょうか。
つまり人気番組で高視聴率を誇るトリビアの泉で得たネタなんてのは、人に言っても「へぇ」と言わせることは出来んと言うことです。
インフォメーションターミネーターと呼んでも過言ではありません。
サラコナーはきっと助けにきてはくれません。
そういうことで、私は一回見てもう見るのをやめました。
そんなネタ、得る意味がないから。
雑学やマメ知識といわれるネタですが、それを得るのは結構大変だと思うのですよ。
基本的には何かスペシャリスト然とした知識的基本骨子がある内容を膨らませる段階の膨大な情報収集過程において、ネタっつーものは発生すると思います。
さっきも書きましたがネタがネタであるためには他の人が知らないことが前提ですので、かなり突っ込んだ研究や行動をしないと得られないことが多いはずです。
その辺にかける情熱や資産が大変なものであるのは言うまでもありません。
また、特にトリビアの泉に採用されるようなネタの場合、そのネタには不特定多数の部外者との接点も要求されます。
いくら他人が知らない知識であってもただそれだけでは「へぇ」と納得させることは不可能です。
その内容が聞く人の知識ゾーンに引っかかってないとスルーされますから。
あくまでも人を魅了させることが目的であるネタなわけですから、一方的なものであってはならんのです。
これはかなり難しい注文ですよ。
専門的な分野を持ち、かつ客観的視野を持てる常識人にしかなしえない技です。
私のように自分の専門分野のなかでフラフラ飛び回り「あはは〜分からん奴なんか知らんわボケ〜」というスタイルでは到底無理な話でして。
そんなネタを毎週何個か殺してしまうトリビアの泉は、ある種の情報にとって天敵とも言える存在なのではないのか?なんて考えます。
レアメタル並に貴重な情報資源をバンバン無価値に変えていくようなものですからねー。
例えて言うならダイヤモンド鉱山の火事みたいなものですよ。
ダイヤモンドって燃えたらただの炭ですから。
元素記号で言ったらただの「C」ですよ。
たとえ元がダイヤモンドであっても、ディスカウントストアでキロ100円程度の木炭並みの価値でしかなくなるわけですよ。
怖いですねー。
でもこんな簡単な論理に勤勉な日本人が気付かないわけはないはずです。
となると、情報提供側にとってなにかメリットがあるのでしょうか。
そのネタを殺すことになっても良いくらいのメリットが。
やはりそれは「テレビで俺様のネタが放送されて日本全国の人間が俺様のネタに対して「へぇ」と言う」ってものでしょうね。
実際自分の周りの人間にネタを振りまいたところで、そういってくれる人数はたかが知れています。
それをテレビと言うメディアに載せることによって、ネタは日本全土に猛威を振るうことができるわけで。
これはネタ提供者としては最高の瞬間かもしれません。
まぁ考えてみたら、Aという人物に言った時点でそのネタはAさんに対しては死んだネタになるわけですからね。
バーンと花火を打ち上げる感覚なのかもしれませんな。
私も特定分野に関しては一般人より深い造詣をもってると自負してますんで、ちょっとトリビアの泉的なネタでも考えてみましょう。
今日からあなたも合コンキング!イワナミ式コネタ集 Vol.1 |
・米軍などがもっている大口径狙撃銃(口径12.7mm、通称50口径)は、国際法で対人使用が禁じられている。その理由は残酷だから。
・ジェット機が使う燃料はJP-4とか言って専用っぽいが、その成分は灯油に酷似しているため、実は灯油で飛ぶことができる。
・「ゼロ戦の機銃って・・・」とか言う人が多いが、零戦の搭載中は7.7mmと20mmがあり、20mm以上の口径のものは「砲」という扱いになり「銃」ではない。またゼロ戦ではなく零戦(れいせん)って言え。
・プライベートライアンの小説に「タイガー戦車がディーゼル音を響かせてその巨体をあらわした」という記述があるが、ドイツ軍の戦車はすべてバリバリのガソリンエンジンである。またタイガーではなくティーガーと呼ぶのがそれっぽい。
・映画などで敵の銃撃を受けた兵士がブロック塀の影に隠れて銃撃を避けたりするが、機銃弾はブロック塀などスポスポ打ち抜くので実は隠れてもあまり意味がない。ちなみに50口径の機銃弾になるとほとんどの建物の影に隠れても意味は無い。
・西側軍用艦船は対艦ミサイル防御用にCIWS(しーうす)というレーダー照準の20mmバルカン砲を積んでいて、米軍などは劣化ウラン弾芯の20mm砲弾を使用しているが、日本は放射性物質に対してアレルギー体質を持っているのでタングステン弾芯の20mm砲弾を開発した。そしてその値段は1発8万円。ちなみにその発射速度は最大毎分3000発。
・最後の有人戦闘機と言われたF−104戦闘機だが、ぜんぜん最後じゃなかった。
・コルベット・スティングレーはそのグラマラスなくびれたボディラインが魅力なのだが、その腰のくびれのデザインは空力的には音速突破時に有効なものでしかない。
・まだロシアがソ連だったころ、自衛隊が上陸してきたソ連戦車部隊を仮想敵に想定して防衛訓練をやってみたところ、17分で突破されたらしい。ちなみに現有戦力でどうかは知りません。
・自衛隊の90式戦車は時速30kmで急ブレーキをかけても、その制動距離は2m。(うろ覚え)
Vol.2の予定はありません。
また、合コンでこのネタを使ってなにか損害を受けた場合、当方では一切の責任を負いませんので悪しからずー。
つーか使うな(笑)
2003/9/21
ドライヤー並に轟音を響かせる我がPCの電源ファン。
一生懸命冷却に寄与しているのは分かっているのですが、あまりにうるさい。
うるさすぎて巨大消音器を作ったくらいですもの。
←イワナミ謹製ダンボール製消音器
中にウレタン敷き詰めたり、周りをプチプチで覆ったりしてそれなりの消音効果を発揮してくれましたが、所詮それなりでしかなく轟音あことに変わりはないのでした。
作業中ずーっと轟音を聞きつづけるのはつらいっす。
もしかしたら嫌なゾーンの周波数で脳をやられてしまうかもしれません。高音域もそうだが、不可聴域の低音がより人間にストレスを与えるってのもどっかで聞いたし。
んでいろいろ調べまわったところ、静音電源なるものがあると知りました。
つーか、チマタでは静音PCってのが流行ってるようです。
呼んで字の如し、静かなパソコンのことですな。
基本的に空冷式であるパソコンの騒音源は電動ファンです。
こいつらが「フォーン」とは「ヒーン」とか「ブフォオオオオオ」とか言うわけです。私のは最後の奴でしたな。ゴオオオオオって感じでもある。
ファンを静かなものに変えてやれば、騒音はかなり減少するって寸法。
ただし、静かになると風量が減って冷却能力が落ちてみたりして熱暴走の原因になったりもするので、あまり安易に静穏化にまい進するのは良くないかと。
よくよく調べてトライアンドエラーしてください。
エラーの数だけ強くなれます。
私の場合、騒音源が電源ファンなのが明らかなので、電源自体を静かなものにすることとなりました。
こいつさえ静かになってくれれば、他のファンの音は普通ですので問題ないレベルになると思われます。
あまり欲を出してしまうとキリがないらしいのですよ、静音化の道は。
ファンを全部静かなものにしてもHDDの作動音とか気になってくるみたいだし、そこまで神経細くないから私は結構でーす。
そんな私ですから静音電源を選ぶ際、気にしたことはその風量です。
高速CPUなので発熱がすさまじく、高負荷連続運転をしてるとCPU温度がすぐに60度を超えちゃったりしてなんかイヤンな感じです。
一応、60度くらいならそこまで気にすることは無いらしいですが、平常よりも15度近く温度上昇するのは冷却に難ありなのかなぁ、と思ってたわけで。
ちなみに高負荷連続運転は主にBF1942で遊ぶときだったりします。戦場の熱い風を今ココに再現!ってことは無いですがねー。
モノを探すとき「風量が多く、静かな電源ファン」って条件にしてると、「12cmファン搭載電源」という回答が得られました。
普通の電源ファンは径が8cmのもので、それより大型のファンを搭載することにより大風量かつ静音を実現したものですわ。
同じ風量を得るなら大径のほうが回転数を抑えられて静かになるって発想ですね。すばらしい。
また電源の寸法上、ファンが下向きについてるってのも良いです。
だいたい電源の真下にCPUがありますので、そいつの発する熱を一緒に吸い上げてくれてCPU様も冷え冷え、バンバンザイ。
あとは巨大掲示板でどの製品が私の環境に合ってるかを探すだけでした。
罵詈雑言が渦巻く某所で有益な情報を探し回るのは結構めんどくさかったですが、とりあえずコレに決定。
silent kingなので静王と呼ばれる中で、S-ATA対策としてかは知らないが、旧静王に比べて12Vが20Aに強化されたP4環境にうってつけ(と思われる)12cm電源はコレしかねぇ!って感じで。
DOS/VパラダイスってPCショップで売ってることから入手もしやすいのも理由の一つですかな。
最初は12cmファンならどれでも良いかな、と思って一般的な量販店のPCパーツコーナーとかウロウロしたんですけど、電源なんてほとんど選べない感じ。12cmファンモノなんて、どこにもなかったです。
通販するってのもありましたが、補償問題とか考えてやはり店舗で購入したいなぁと思ったわけで。
店舗購入はもしモノが無かった場合に注文して再来店ってのが面倒だったりもしますから、レアと思われるパーツ購入は一かバチかの賭けのような感もありますが、最近はバイオリズムも良いらしいのでとにかく行ってみる事に。
で、ドスパラさんに入ると、棚にいっぱい積んでありました。杞憂とはこのことだー。
さっさと買ってサクサク交換です。
とにかく轟音電源をとっぱらい、静音電源へ。うじゃらっとあるコネクタをプチプチはめてハイ、起動。
問題ないみたい。
とりあえずBF1942をしばらく動かしてCPUをキリキリ舞いさせ、いざCPU温度は?と見てみると、轟音電源のときより5度くらい低かったです。
音もまったく気にならない。
大成功ですわー。
やっぱバイオリズム?なわけないけど、とにかく電源交換は吉と出ました。
これで安心して徹夜作業にも突入できるってもんだ!
さて、取っ払った轟音電源ですが、半年ほどしか使用してない新古品であります。
また、サブマシンに入ってる電源は5年ものの老体です。
漏電の疑いもあるこの古い電源と、とっぱずした轟音電源。どっちが安心?と考えてみたら迷わず轟音電源!と答えが返ってきたような気がするのは多重人格障害?人格障害といえば、前世とか気にする人たちの某雑誌投稿欄はすさまじいものがありましたぞう。前世はたぶんクモに食い殺されたバッタかなんかだよね〜。「前世で恋した彼ともう一度会うの!」とか言ってる人ってキモいよね〜。そういう人たちが白い布で(略
電源です。
サブマシンは常時使用することも無いし、「漏電→発火→家全焼→俺弁償責任問題→現状無理→大藪小説に習い完全犯罪計画→間違いなく無理→人生終了」って悲しいシナリオより俺は轟音に耐えてみせるぜ!ってことで。
本気で気になったらまた電源買えば良いしー。
まぁ言ったら貧乏性なんでなるべく無駄は出したくないってことですな。
で、古いほうの電源もとっぱらい、轟音電源へ換装してみました。
コンセント差しただけで起動するのはどうかと思うが、動作的には問題なさそう。ATX規格万歳って感じっすね。
気になる轟音電源の挙動ですが、負荷が少ないのか小型扇風機で冷えてるのか、轟音を発する前段階で済んでます。
あ、言ってなかったですかね。轟音電源も最初は静かなんですよ。温度上昇に伴いファンのスイッチが強に切り替わり轟音を発するという可変ファン搭載なんです。
最近は部屋が暑いのですぐに強に切り替わってそのまま、って状態だったのです。事実上轟音電源って感じ。
とにかく嬉しい誤算とはこのことだぁー。
しかし古い電源、ものすごく汚かったですなー。
5年分のホコリをまとったファンは言うに及ばす、内部の電子部品もホコリコーティング。
こりゃ漏電もするでしょうよ。なんかトランスっぽい部品からニョっとでてたし。
よく動いてたもんだ。
長いお勤めご苦労様でした。
長年連れ添った我が電源へ送る言葉でも送りましょう。
今度の水曜でお別れだね。(燃えないゴミの日だから)
思えば、キミと(電源)一緒に深まっていった私のPCライフ。
HPを立ち上げたり、チャットで戯れたり、萌え絵を描いてみたり、3DCGまではじめちゃったよね。
キミ(電源)が居なければ、そんなことはまったく出来なかったよ(電源だし)
たかだか8000円くらいのケースにひっそりとくっついていたキミ(電源)
こんなに連れ添うとは思ってなかったな。
堅牢だったキミ(電源)に乾杯さ。おっと電子部品に水分は禁物だったね、ゴメンゴメン。
96度のスピリタスでも危ないらしいから、無水アルコールなんかどうだい?フキフキしてあげちゃおうか?
スーッとするでしょ、スーって。あれ、こんなとこから汁でてるよ。ココがキミ(電源)のトランスかい?
やだなぁ、そんなに○○しなくてもいいじゃないか。僕とキミ(電源)との仲なんだし。
そうそう、安物電源って電力が安定しないとか言うけど、キミ(電源)は違ったね。
こんなに長いこと動いてくれたわけだし。
でも、思い起こせばHDDが二回くらい吹っ飛んだよね。
アレには参ったなー。ハッハッハ。
あの頃はそんなにPC詳しくなかったから思いつかなかったけど、アレって今思えばもしかしてキミ(電源)のせいなの?
・・・なんで黙ってるんだい?(電源だし)
もしかして、キミ(電源)の、オマエ(電源)のせいか?そうなのか?
正直に言ってスッキリしたほうが良いぞ、オイ。
「沈黙を持って答えよ」ってカリオストロに招かれた大司教様も言ってたよなぁ。
その沈黙はYESと取って良いんだな?だな?だな?
あのHDDの中にはなァ、ナローバンド時代に苦労して集めた○○な画像とか××な△△ゲーの■■データとかいろいろ入ってたんだぞ。この野郎(電源)。
テレホタイムに勝負をかけ八時だよ全員切断で接続が自動的に切れるまでカリカリ落としてたあのデータとか、あんまり続きが気になりすぎて会社休んでまでクリアしたあのデータとかをあっさり抹殺したのはオマエ(電源)のせいじゃなかろうな?
いや、そうに違いない。
知らないと思って黙って嫌がったなワレ(電源)
オマエ(電源)なんか燃えないゴミで持っていかれやがれ、ぺッ!
当初の予定通り、燃えないゴミに出します。
2003/9/1
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