2001年宇宙の旅はやはり無理でしたかね

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Dentist strikes back! 〜歯医者の逆襲〜

しっかりうっかり歯医者の予約を忘れてしまっていて、気がついたのは予約時刻から2時間後。

とりあえず電話してわびを入れておきましたが、あまりに応対の仕方が丁寧なため、かえって不安になります。

通常、このようなことがあると、ペナルティですよね。

高校の同窓会とかなら「遅刻1分につき100円」とか請求されたりしますし、会社なら上司に別室に呼ばれ、今後の猛省をもとめられるところです。

場合によっては配置転換、もしくは肩たたき濃度が飛躍的にアップするということも考えられないではありません。

しかし、皮肉も言わず「じゃあ次の火曜に来てください」としめられた日にゃ、なんか背中を冷たいものが走ってしまいました。

「きっと何かあるに違いない」

そう思った私は、手土産持参で行こうか、それとも類まれな話術で場を盛り上げて取り入ろうか、などと策を練っていました。

しかし、当日になるとそんなことはあっさり忘れて普通に歯医者さんに向かいました。

 

まず、先日型を取っていた虫歯の詰め物をいれます。

ここまでは何事も無く終了。

そして「前歯のサシ歯をはずして、仮歯にしますから」と最重要拠点の攻略第一段階に入ります。

「麻酔打ちますから〜。その前にしびれ薬を塗っときますね〜」

しびれ薬。

時代劇とかで使われそうなネーミングです。

世は21世紀というのに、そんな時代錯誤なネーミングの薬物を投与されるとは夢にも思いませんでした。

そのしびれ薬を前歯の歯茎部分に塗られて、なんとなくしびれてきたような気がします。

そこで何気にぺロッとなめてみたら、なんと!舌もしびれてしまいました(笑)

 

しびれが十分回ったのを見越して注射器登場です。

「ちくっとしますよ〜」と言う通り、なにかが刺さる痛みが歯茎に走ります。

刺さること自体は一瞬ですが、今日はいつもより余計に薬液を注入されているような気がします。

それが痛いんです。

しかも、表裏合わせて10箇所ほど撃ちこまれました。

涙目で放心状態になっていると、「水が飛び散りますから、タオル置きますね〜」と目隠しをされてしまいました。

もう私には周りの状況を把握するすべは無くなったわけです。

気を効かせてくれるのは有りがたいんですが、やっぱり怖い。

なんと言ってもこの場所では私は前科1犯なわけですから。

気がつくと改造人間にされていても文句は言えない状況です。

そう思い出すと、周りのチュイーンとかプシューとかいう音も違うように聞こえてきます。

今のはカニミソゲルゲが誕生した音じゃないのか?なんて。

そんな風にドキドキしていると、脳天にカーンとものすごい衝撃が!

サシ歯にたがねを当ててハンマーで打っているようです。

何度も何度も撃ちこまれ、やっとサシ歯が外れたかなと思ったら、今度はドリル地獄。

延々と削られました。

そうしているうちに、麻酔の効果が薄れてきたようで、なんとも染みる。

染みたら手を挙げて教えてくださいね〜なんて言われましたが、中断して長引くより、一気にオシマイまで突っ走ってくれ!という思いを胸にガマンしました。

脳裏には「マラソンマン」のダスティン・ホフマンが浮かんでは消え、浮かんでは消えしてました。(歯を痛めつける拷問のシーンがあるのです)

しかしなかなか削る作業が終わりません。

おいおいもうすぐ神経でてくるんじゃねーの?麻酔の切れかかった神経に、じかにドリルが当たるなんてことはないよね・・・と歯医者に行くたびに思う心配事が、今日はホントに現実味を帯びてきます。

それ以上削らないで!という思いもむなしくドリルの歯は容赦なく私の前歯を削り取っていきます。

モーだめだー!と精神的にかなり追い詰められたあたりでやっと終了。

 

物理的にはなんともない治療でしたが、精神的にはかなりやられました。

「一度裏切った身」という要素が被害妄想に拍車をかけた寸法です。

チャリで新しいサシ歯(仮歯)に風を受けながら帰りつつ、「裏切られても裏切るな」と心に誓ったサシ歯修行でした。

2001/11/29


ケーブダイバー

海とか水中の映像が好きで、そのへんのTVは良く見ます。

昔で言うと、「マチャアキ海を行く」って名前の番組とかかなり好きでした。

「兼高カオル世界のたび」の前にやってたと思いますが、とにかく毎週日曜の朝、朝ご飯を食べながら見ていたように記憶しています。

今思えば、よくまぁあんだけ映像が撮れてたな、と感心することしきり。

どっか外国の映像ソースでも引っ張ってきてたんですかね。

堺マサアキ氏が出かけて行ってるわけではなさそうでしたので、まぁそんなところでしょう。

しかし、ともかく水性生物がじっくり見られるのはいいもんです。

あの頃、魚の名前とか生態とか良く知ってましたね。

 

しかし、ダイビングをやろうとは思いません。

だって怖いもの(笑)

子供の頃、磯なんかに泳ぎに行って、そこがうっすらと見える水深のあたりを泳ぎつつ下をみてると、「何か」がグワッと出てくるような気がしてしょうがなかった。

広い海に住む私を襲おうという生き物なら、きっとバカでっかくて丸のみにされちゃう!という想像に、パニックになりかけたこともありました。

また、水中で見ると大きく見えるので、普通の魚でさえ恐怖の対象になります。

潜って周りを見渡すと一面ボラの群れだったときの恐怖はいまだに忘れることが出来ません。

ボラが人を襲うなんてことはありえませんが、私の周りで回遊するボラにほのかな敵意を感じたような、そうでないような。

ともかく、私は潜れません。

 

でも、世の中ってのは広いモンで、危険なところを好んで潜る人達がいます。

ケーブダイバーという輩で、水中の洞窟に潜るのが大好きな連中がいるそうじゃないですか。

プロのダイバーでも、洞窟なんかは危険がいっぱいだからなるべく避けるというのに。

通常の潜水なら「いけね、エアーが切れそうだわ」なんてときは浮かび上がればなんとかなっちゃったりするところが、洞窟内だとオシマイですからね。

閉塞した暗い水中なんて、考えただけで失神しそうな空間です。

閉所恐怖症、暗所恐怖症、対水恐怖症でビンゴ!ってとこです。

 

そんなところで14時間くらい潜水し、地下水脈がどこまでつながってるか調査するんだそうですな。

基本的に日が差さないし、地下水脈って地下水のことですから当然水温は低い。

体力の消耗は激しいから、どうするかと言うと、体を鍛えてました(笑)

さすがアメリカ人、直線的思考です。

水深にカラダを慣れさせるために数時間穴の底で待機したり、14時間潜水するためにはかなりのボンベが必要らしく、サポート隊が途中途中に補給用ボンベを置いてきたりと、地下水脈調査はオオゴトになってましたな。

で、調査から帰ってきたオヤジのいうことにゃ、「まだまだ奥が行けそうだった。また行かなくては」とのこと。

 

何のために、というのを彼らに聞いてはイカンのかもしれません。

「穴があったら入りたい」の究極バージョンライフ。

とてもじゃないけど、私は無理。

頼まれてもやりません。

頼まれることは一生ないでしょうけど。

2001/11/27


防衛戦

「奥歯の横に磨き残しがありまねー」という歯科助手の方のセリフが耳について離れません。

磨き残しがあるということは、そこに歯垢が出来てさらに歯石になり、その歯石をいしずえにして多種多様な細菌が爆発的に繁殖し、最終的には大細菌帝国をつくりあげることになります。

「天上天下唯我細菌」とでも言わんばかりに繁殖しまくる細菌たちの群れ。

大細菌帝国の繁栄は、イコール私の歯の滅亡を意味します。

要は虫歯になるということですな。

 

歯医者通いは修羅の道ですので、なるべくなら避けて通りたいのが人情。

避けられるか否かは日々の歯磨きにかかっています。

そんなことは分かりきってます。

自分としては結構時間をかけ、歯1本1本の存在を確認するように磨いていたつもりです。

しかし、やっぱり奥歯の頬側が磨ききれていなかった。

ほっぺたに肉がついてきて歯ブラシの侵入が難しくなった、などということは無いと思いたいのですが、あながち無きにしもあらんや、というところでしょうか。

ともかく、現状の装備では懸念の部位は磨きにくいことが判明したわけです。

ちいさめの歯ブラシで1本1本磨く、という手もあるらしいですが、血流直上型な私の性格上、そんなまどろっこしいことを毎日続けるのは困難を極めます。

ということで、21世紀型歯磨きライフにふさわしい装備、その名も電動歯ブラシを購入することにしたのであります。

 

で、早速値段をチェックしに行くと、なかなかの御値段。

基本機能モノでも五千円くらいが下方ラインです。

「歯ブラシに五千円」という認識をしてしまうので、なかなか手が出ません。

そんな時、なんのセールかは分かりませんが、某ダイエーで「ブラウ○電動歯ブラシ 2980円也」の売り出しを発見しました。

この時点では「歯ブラシに3千円」ではなく、「5000円のつもりでいたら3000円に!」と思わず感嘆符をつけたくなるような心境になっていたことを付け加えておきましょう。

そのタイミングで電動歯ブラシが欲しいと思っている人間が、私の近隣半径五キロ以内におそらく27名は居るはずです。

そして、その中で売りだし当日にチラシをチェックした人間は、68%の18.36人。

さらに「買いに行くかな」と心を決めてコタツから立ちあがるのが74%の13.58人。

うち2名は玄関から出たところで、一人は空腹のため、一人は立ちくらみのため気力がとだえる設計なので、約11名(私含む)がその2980円電動歯ブラシ争奪戦を演じることになります。

細かい数字は全日本電動歯ブラシ購入者協会がまとめた電動歯ブラシ購入白書(平成四年版)をもとにしているなんてことはあるはずもない。

 

とにかく、在庫が無くなってはかなわん!とダッシュで買いに行きました。

他の商品には目もくれず、CD-Rメディアが安かったのには目をくれましたが、電動歯ブラシのコーナーにまっすぐ向かいます。

陳列棚には目的の商品が。

見渡したところ他に購入者というか客自体があまり居なかったのでホッと一安心したと思いきや、なんと陳列棚には展示品しか置いていない。

驚天動地という表現が適切な感じで、安っぽいドラマの場面転換音「ジャジャーン」に似た音が脳内で鳴り響きました。

やはり近隣半径五キロ以内の電動歯ブラシ購入希望者が殺到して、開店と同時に即売りきれ状態になったのか!?

さては「ホントはそんな商品ないもんねー」なんていう偽装チラシを利用した罠にまんまと引っかかったのか!?

などと考えつつ棚を見つめていると、あることに気づきました。

他の商品も展示品だけなんですねー。

店員を呼んで「これください」と言ったところ、レジ裏に品物自体はあるようでした。

なーんだ、と安心したけども、「実はこれが最後の1機だったかもしれない」とも考えることが出来ます。

思い立ったら即行動。

後悔しないためにはこれが大事。

 

ちなみに、電動歯ブラシは歯ブラシの替わりになるものではなく、磨きにくいところを集中的に磨く、という用途に向いているようです。

歯ブラシで全体を磨いた後に、特定部位を電動歯ブラシで磨く、みたいな使い方。

・・・面倒です。

勇んで買ったものの、使わなくなる日も近いかも。

2001/11/25


スーパーでの戦い方

寒くなってくると、私の部屋ではインスタントコーヒーが大量に消費されます。

飲んでは入れ、飲んでは入れの繰り返しが行われるんです。

二リットルの湯沸しポットが空になるのに1日かかりません。

そんな消費量ですから、インスタントコーヒーは大瓶を買うことにしているのですが、これがまた安売りの時と通常時はかなり値段が違う。

残量が乏しくなってくると、新聞の折り込みチラシに厳しく目を光らせ、インスタントコーヒーの大瓶が安売りしてないかチェックを怠りません。

そんな矢先、とあるスーパーで250gモノが698円というのを見つけました。

しかも、クワクワカード提示で663円というなんとも中途半端な値段に下がるおまけ付き。

こりゃ買いに行くしかないのう!ということで早速買出しに。

 

スーパーって入り口にカゴが置いてあるじゃないですか。

通常の買い物であれば普段通りにそのカゴを使うところですが、今回の出撃では基本的に大安売りインスタントコーヒーのみがターゲットです。

しかもお約束通り「お一人様1つ限り」なわけでして。

もし備え付けのカゴを使用したのならば、大きなかごの中にゴロンとひとつビンが転がるだけです。

ほかの主婦連合軍はここぞとばかりに食料品の補給に全力投球のなかで、ぽつんとインスタントコーヒーのビンが転がったカゴを持ってレジに並ぶのはなんとなく抵抗感があります。

また、基本的に安売りのところに突撃を敢行しているわけですので、「鶏肉グラム38円」とか「卵1パック98円」とか「こくまろカレー98円」とかが目に入るとどうしても引き寄せられてしまい、カゴに投入してしまうのは火を見るより明らかです。

一度買い物モードに入ると、脳内の記憶領域から冷蔵庫在庫状況とインスタント食品在庫状況を引きだし、焼酎に合いそうなスナック菓子の検索などが行われ、あきらかに食材の重みでプラスチックのカゴがたわんでいる状態まで買い物をしてしまいます。

そして山盛りの食材をもって帰宅すると、同じタイミングで大量の買出しをしてきた母上様とがっちり鉢合わせ、「あぁ、食欲の秋といえど、これだけの生鮮食料品を三人家族で消費するのはかなり難題だ・・・っていうか、デブ決定」と途方にくれることもよくあるわけで。

ということが非常に懸念されるので、今日はこれしか買わないもんねーと決めたときは、私はカゴを使用しません。

今回もこの作戦が成功し、特に大量の買出しモードに入らずに済みました。

 

また、レジに並んでいるときに財布の小銭ゾーンを整理し、なるべく1円玉、五円玉を放出するよう心がけます。

この二種類の小銭って、こういう時にしか出て行かないですからね。

今回は私の財布の小銭ゾーンには、10円玉が三枚入っているのみでしたので特に問題は無かったんですが、問題は私の前で精算しているオバチャンのほうに発生しました。

6,453円の総額に対し、1万円札と小銭で払うようにしたいらしいのですが、すべての小銭を吐き出しても443円しかないという状況の模様。

1000円札四枚のみのお釣りと、1000円札三枚に大量小銭のお釣り、どちらが人として正しい道かは一目瞭然です。

あと1歩の所で頂上にたどり着くというところでがけ下にまっさかさまに落ちて行く、というさまに似ています。

そんな状況になったオバチャンの今後を軽く想像してみると、

財布の中で小銭がジャラっていうたびにムカついてきて周囲の人に冷たく当たるようになり、通りすがりの人にも敵意をいだく。
すると逆に被害妄想が加速度的に進行し、身を守ろうと新興宗教に身をゆだね、霊験あらたかと言われる壷を一億円で買ってしまい、家の抵当を質に入れつつギャンブル三昧。
009の加速装置でも追いつかないほど加速した借金はビッグバンのように肥大化、たまらず家族離散。
子供は覚せい剤に手を出し犯罪を重ね、ついには人を殺めてしまい失踪、夫はなぜか獄中で自殺、死んだおばあちゃんも草葉の陰で泣いている。
そして自分も楽になるために・・・

なんておそろしく終末思想になってしまいました。

オバチャンの家族の危機を救うため、私は「これどうぞー」と10円を差し出しました。

晴れてオバチャンは小銭ナシでお釣りをもらい、地獄の底に叩き込まれる心配は無くなりました。

一陣のさわやかな風がレジ付近を吹きぬけて行ったのを、私は感じたような気がしたように思います。

 

私は物理的に余計に10円を使ったんですが、おそらく消費カロリー換算で10円分以上は必要かと思われる謝辞を述べられましたし、なにより「いやー、俺ってばイイヤツ!」と自分を誉め殺しすることも出来たわけです。

ここには10円以上の価値があったかな、と思います。

なかなか今回のような状況はないですが、遭遇した時はぜひ助け舟を出してみてください。

イイ思いできまっせ。

2001/11/20


歯医者に通うという現実

20年愛用した前歯のサシ歯がしみるようになってきたのと、そのサシ歯の磨り減り具合がたいそうなことになってきたので、歯医者に行くことにしました。

当初、「20年も持ったサシ歯をつけた医者なら腕は確かじゃろう」と昔から行ってる最寄の歯医者に行こうと思ったんですが、「歯医者行くならココがイイぞ」と父上様に教えられたところに行くことにしました。

そこは、入れ歯とかインプラント(骨に直接支柱を立ててサシ歯を固定するやつ)なんかの権威らしいのです。

「オイオイ、サシ歯だけならどこでも一緒ジャン」と思われるかもしれませんが、ちょっとした事情があるのでございます。

 

数年前、虫歯になった親知らずが脳天に痛烈な電撃を浴びせ出したのを治療しに歯医者に行ったときのこと。

親知らずの治療は最優先でやってもらったんですが、虫歯の詰め物が外れてたり、サシ歯は磨り減ってたりと他にも問題が多数発覚。

せっかくだから、とまとめて治療を決意したわけです。

とりあえずサシ歯付近のレントゲンをとってもらったところ、サシ歯の根元付近の骨に怪しい影があるらしい。

実際に見せたもらったんですが、たしかに根元付近だけしろっぽくなってました。

歯だけの問題ではなくなっている可能性もある、故に上あごの一部の治療とか言う恐ろしくオオゴトになっている可能性も捨てきれないということは分かったんです。

しかし、その歯医者さんは状況をあまり解説してくれなかったので、どれくらい通えばイイのか、治療にはいくらくらいかかるのか、痛いのか、だいたいそこで骨格に関する治療は可能なのか、なんてことが皆目見当がつかなかったんですね。

当時、業務多忙な身だったため、そうそう歯医者に通える時間は取れそうにありませんでしたし、なんかのらりくらりと引き伸ばし工作に入ってそうな気もしないではなかったので、1回だけ見かけた受付嬢はなかなか好みだったにも関わらず、歯医者通いは断念しました。

 

こんな経緯があったので、最悪の場合、前歯が入れ歯になることも念頭に置かねばならない悲しい状況だったんです。

前歯が取り外し可能になれば、飲み会なんかで新しい芸も導入可能になるな、などと前向きに考えつつ新しい歯医者へ向かいました。

相変わらずレントゲン台の高さが俺様規格に合ってないとか、診療台の背もたれが倒れるとヘッドレストがなぜか首に当たるとか、助手のおねーちゃんが俺にエプロンかけられない(届かない)ときに身長を聞かれるとかいう一連の儀式があったのは言うまでもありません。

虫歯のチェックと歯茎のチェック(これが痛い)のあと、今後の治療について説明がありました。

とりあえず外れてるかぶせものと新規に発見された虫歯の治療はすぐにやって、懸念の前歯は仮のサシ歯が出来次第古いものをはずし、状況を見て神経を抜くかそうでないかを決めましょう、ということでした。

心配していた上あご骨格の侵食汚染については特に言及されなかったのでホッとしましたね。

電気ドリルで上あごを削られる自分を想像してたんで。

インプラントの権威なら、その辺を見落としたりしないでしょうし、なによりそこのレントゲンマシンときたら、CTスキャンみたいに全周囲撮影するシロモノ。

機材から判断してもなかなかの規模の歯医者のようです。

患者からちゃんと治療経緯を聞いたりするところも好感が持てました。

さらに助手のオネーチャンの目が綺麗なところでさらに好感度アップです。

しばらくそこにお世話になることに決めました。

 

しかし、「痛くないですか」とドリルで削られながら聞かれたときに、どうやって返事をすべきなのかわかりません。

うなずいたりして頭を動かすのってとっても危険な香りがしますよね。

しゃべって返事をするのなんてとっても無理な話だし。

手元にスイッチでもつけてもらって、押したら「ピンポーン、痛いです」なんてメッセージが出るシステムでもないと無理ですよ。

ま、僕は男の中の男なので少々の痛みには耐えますがね。

ただ、涙目になってるときは察していただきたい。

がんばってるけど痛いときです。

やさしくしてください。

2001/11/18


呼称問題

F-4ファントムの操縦者はファントムライダーと呼び、F-15イーグルの操縦者はイーグルドライバーと呼びます。

なぜなのかちょっと考えてみました。

まず、ライダーはオートバイとか自転車(BMXとか)に乗る人ですよね。

総じてライディングっていうし。

ドライバーは四輪車。

「ね、ねじまわし!」というボケは人に嫌われそうなので却下です。

二輪と四輪の違いは、まぁ安定性です。

二輪車はほっとくと倒れてしまったり、曲がる時も車体をイイ按配に傾けてやらないといけない。

四輪車は逆に、安定志向ではないですかね。

 

ファントムは運動性を求めた結果、安定性を失ったらしく、離陸するとすぐに脚を引っ込めて高度をとる、なんて聞いたことがあります。

ちょっと操縦桿をうごかすだけでひっくり返る、みたいな。

なかなか乗りこなすのは大変だった模様です。

なんたって30年前の設計ですからねぇ。

ただ、当時は他を圧倒するくらい優秀な万能戦闘機として世界中に売れて売れてしょうがなかったようですな。

かく言う私も高校時代に、なぜか英国海軍仕様のF-4Cを買った記憶があります(笑)

その反面、F-15イーグルと言えば、泣く子も黙る超高級戦闘機。

旋回性を上げるためババーンと広く取った羽根と、羽根の浮力に頼らなくても上昇できるバカ馬力エンジン。

さらに目ン玉が眼球カタパルトから飛び出してしまうくらいエクスペンシヴな電子機器までついてます。

あんまり高くてアメリカとサウジアラビアと日本しか持てなくて、「戦闘機のロールスロイス」なんて言われるくらいです。

飛行安定性もファントムの比じゃないことは確実。

要は乗りやすいのではないかと推測する次第です。

 

となれば、

乗りにくい→ライディング

乗りやすい→ドライビング

という図式になるじゃあありませんか、お客さん。

きっとこれが解答に違いない。

そうなると、ジムニーという車の運転者はドライバーでなくきっとライダーです。

乗りにくいし、まっすぐ走らないし、値段も安いし、なんと行っても幌を空けた時の風の巻き込みはバイクのソレと同等なくらいです。

 

「ジムニーライダー」。

今度車にそう書いとこうかいな。

恥ずかしいから止めとこきます。

2001/11/15


不動産屋の事情

空いた駐車場を探すのってメチャメチャめんどくさいですねぇ。

電話帳で不動産屋を探しても、どのへんが縄張りなのか分からんじゃないですか。

いざ電話しても「あー、うちはその区域はあつかってません」と言われることのほうが多い。

ということで、歩き回って駐車場を探すことになります。

「ここならベストだなー」というところから始まり、「このへんなら折りたたみチャリ買う必要があるかも・・・」ってとこまでうろつき、駐車場の看板に書いてある番号に電話します。

しかし、私の家が住宅街の中にあるのが災いし、近所はまったく空いてないのが現状でした。

「ちょっと遠くでも仕方ないかな」なんて思ってみても、やはりチャリで通うなんてとてもアホらしいので却下。

ころあいを見ては近所の駐車場の空きを確認する日々がつづいとりました。

「絶対空かねーよー」と半ばあきらめていたんですが、先日ついに電話口から「ひとつ空いてますよ」の声が!

念願だった最寄りの駐車場。

針の穴にピンポン玉を通すほどの強運が巡ってきたようです。

周辺の路上駐車状況から判断するに、そのゾーンの駐車場を欲しがってる人間は多そうな気配が濃厚に漂ってるんです。

早くしないと他のヤツに取られる危険性がありますので、矢も盾もたまらず、早速契約しに行きました。

 

向かったのは中小規模というのでしょうか、カウンターと応接テーブルひとつの不動産屋。

見うけられる二人の店員は、一人は客の対応中、一人は電話中。

仕方ないので店の中央で長身を生かした仁王立ちしていると、電話してた店員が「○○さーん、お客様ですー」と奥のブースに声をかけてくれました。

出てきたのは、いかにも上司って感じのくたびれたおっさん。

「そちらにおかけください」と声をかけてくれたんですが、おっさんはすぐにゆらりと奥のブースに消えて行きました。

見た感じ、ブースの裏では台帳なんか広げて見たりしてるんだけど、おそらく何もしてない人であろうと予想されました。

だって重症二日酔いの人と同レベルの「世の中なんてどうだっていいのさ」オーラがどんより出てたんですもの。

「あのおっさんがここの最高責任者か?」といぶかしみつつ店内を見まわすと、従業員の予定が書かれたホワイトボードが。

それによると、おっさんはどうやら「所長」ということらしいです。

 

そこの不動産のシステム上、その上には「会長」と「次長」が君臨してる模様。

おそらくはオーナー夫婦でしょう。

しかも二人とも本日の予定「店外」となってました。

「営業」ではありません。

「店外」です。

私のたぐいまれな想像力で判断するに、どこかのホテルの怪しい食事会とか、夫婦別々に愛人付きで別府温泉旅行か、裏ルートで政治家に近づいてみてたりとか、とにかく仕事はしてないと思われます。

ちゅうことは、働いてるのは店で客の対応をしている二人だけ?

普通、それだけの労働力では、いくらなんでも「会長&次長」セットとのらりひょん所長の高給を支えられない。

ということは、あとは不動産自体が生み出す利潤しか考えられません。

 

なにも作り出したりしない非生産的な商売のクセに、豪遊オーナーを支えられるほど儲かるとは生意気です。

そういえば、東京で行った不動産屋の二代目みたいな若造もかなり頭悪そうだったことも思い出しました。

バブルをはじけさせたのも不動産関係だし、いつか痛い目見やがれこの野郎!と思ってしまう清貧な私がそこにいました。

ただ、ひがみ根性で捻じ曲がった精神をどこかでたたきなおさないとイカンのは私のほうかな、なんて殊勝なことも思ってみたり。

どっちが本心かは想像にお任せ♪

2001/11/07


出張費

留守電が壊れました。

留守番電話機能がどうも作動不良。

他の家電なら電気屋さんに持っていって修理してもらいますが、電話は数日使用できないと問題です。

「財産運用に興味はありますよね」とか「おめでとうございますー、ラッキーなことに貴方が・・・」とか「どこどこのゴルフの会員権は使用されてますでしょうか」とか「失礼ですが独身ですか?」、なんて、かかってくる電話の大多数は無用なものですが、もちろん大切な連絡もあるわけで。

ということで、メーカーサービスに電話して、家まで修理に来てもらうことになりました。

 

サービススタッフの方は昼飯を食ってきたのか、はたまたダイエット中で昼飯は抜きなのか、それとも今夜のデートに備えて仕事を大車輪で片付ける寸法なのかは分かりませんが、ちょうど昼飯セットアップが完了しいざ食わん!というタイミングでやって来たのには少々ビックリ。

「お昼頃うかがいます」と聞いてましたが、お宅訪問で昼飯ドキははずそうよ、なんて思いました。

ともあれ、チャッチャと修理も完了しまして、修理代を払います。

請求金額6300円なり。

内訳は

技術料 4000円

部品代 300円

出張費 2000円

でした。

技術料は「技術」に対して支払うのでアレなんですが、出張費は純粋に移動という行為に対して支払う金額ですよね。

逆にいえば、2000円払えば来てくれるって寸法です。

今時、2000円でなにができるでしょう。

映画は1回しか見れないし、発泡酒も500mlのは五本しか買えない。

回転寿司も計算しながら食べないと足りないでしょう。

結構しみったれた金額、それが2000円。

そんな金額で馳せ参じてくれるメーカーのサービスマン。

僕ら貧者の味方かもしれませぬ。

サービスマンに幸アレ。

2001/11/04


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