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日々思うこと
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2003年2


ジャンキー・チェン

いやー、今日は天気が良かったでやんすね。

青い空、白い雲。気持ちよい風が吹き、目がチカチカして花粉着信を知らせてくれます。

さわやかな春の気分は一瞬に消し飛び、目に映る木々すべてが魔物に見える瞬間です。

「おまえらの花粉か!お前もか!?」と火炎放射器が手元にあったらすべて焼き払いたい。

もしくは巨神兵に「焼き払え!」と命じたい。

火の七日間で人類がほぼ滅亡するよりも、今は目のかゆみのほうが重要課題なのであります。(私は鼻より目にくるタイプ)

 

朝起きたときなんかも顔面がピリピリする感じで、夜の間に積もった花粉が層をなしてるのではなかろうか?なんて考えるくらい、今年の花粉は早くて多いみたいです。

薬とか西洋医学というモノをあまり信用していないので、なるべく医者にはかかりたくない。

だってこの間テレビで見たなんとかクリニックの開業医、ベンツにフェラーリ、カルチェにシャネルって感じでウハウハな人でしたよ。

「医は算術」でやってないとそうはならんぞ、普通。

やはり裏で人工透析のフィルターを洗って再度使ったり、点数ごまかして高い薬使ったことにしたり、年寄りを薬漬けにしてたり、何とも無い臓器を取っ払っちゃったりしてるんじゃないのか!?そして代々続く院長の家系は総じて変態で男色とか死姦とかやってるのではなかろうか?立て表向きはプロパーだが実は強靭な戦闘マシン石川克也!悪徳医者を駆逐するのだ!少しは女も廻してくれたまえ<大藪晴彦「戦士の挽歌」より

しかし、どうも今年はやばそうな予感もするし、「最近はいい薬が出来てるらしいよー」などと聞きかじりまして、ついに観念しました。

近所の内科へGo−。

特に病気らしい病気なわけじゃないので、和気あいあいと問診してもらい、薬ゲット。

でも問診中に「幸い私はアレルギーが無いのですよ。いやー、目も潤んでますねー。大変ですなー、これからしばらくは。」などと同情するのは止めていただきたい。

そこで「この医者にアレルギーが降りかかりますように」と神に祈ったのは言うまでもありません。

 

花粉症の薬には大きく分けて二つあります。

抗ヒスタミン剤などの症状を緩和してその場しのぎの対応するやつと、神経系が過敏に反応するのを抑えるいわゆる抗アレルギー剤っていうやつ。

前者はあくまでも対処療法てきな意味あいでしかないので、後者のニュアンス的には体質改善をする薬が花粉症対策にとっては切り札のようです。

ただ、効果が出始めるまでに1〜2週間かかるのがネックですわ。

その間は目薬、点鼻薬、抗ヒスタミン剤などで乗り切るしかないみたいです。<ここまでためしてガッテン情報

でも、眠くなるんですよね、抗ヒスタミン剤って。

「これ飲んだら車に乗るときは気をつけてくださいね」なんて言われちゃいました。

飲んだら乗るな、ですか。

まぁ居眠り運転で事故起こしちゃうよりも「目がカイー!あ、鼻水がいまスッとたれた!ああ、拭く前に服に染み込むゥ〜」なんて騒いでた方がいいですもんね。

もし胸とか腹あたりにガビガビのしみがあっても、そんな柄の服だと思ってくださいまし。

思えるかっての。

 

でも、これから2ヶ月以上薬を飲みつづけるなんて、なんか嫌な感じです。

ジャンキーみたいで。

2003/2/28


毎度毎度乱文失礼

友人がカシオのエクシリム持ってたんで触らしてもらったんですけど、いやー、良いっすね。

なんとも動作が速くてストレス無用って感じがよろしい。

さっと出してパッと撮って、というスタイルはかっちょいいなぁ。

私のデジカメ使用目的は基本的にWeb用っつー使い方ですから、130万画素程度あれば十分だし。

接写できないのはちょっと寂しいけど、手元のラーメン撮るくらいなら画像を小さくするときにピンぼけも消えるだろうから問題にならないように思えるからいいや。

ほしいなぁ、エクシリム。

この際、100万画素くらいのキビキビ動くデジカメならなんでもいいや、というのも正直なところですが。

 

100万画素程度と言えば、メガピクセルクラスのデジカメって携帯にも搭載され始めてるらしいですね。

今は性能的にはそこそこなんでしょうけど、何はともあれ100万画素あればまさにデジカメ複合機と言っていいんじゃないすか。

そんなんがバンバン出だすと、デジカメ単機能のデジカメって生き残れるのでしょうか?

特にエントリーユーザー向けの安価なタイプはカメラ付き携帯にその座を奪われそうな気がしてなりません。

だって携帯電話ってユーザー数がけた違いですもんねぇ。

液晶のガラスに基盤を埋め込む技術とかすでに実用化されてるわけだし、ダウンサイジングはどんどん進むでしょ。

そうなってくると、携帯にくっついてくるカメラの性能もぐんぐん上がっていくのは想像に難くないっすよ。

実際売れる商品になれば、携帯電話だったらモノスゲー利益になりそうですからねぇ。メーカーさんも力を入れられるってもんで。

携帯電話はどこまで進化するのか楽しみであります。

 

こんなこと言いつつ、私は携帯って嫌いです。

正確には携帯好きな人に束縛されるのが嫌い、というニュアンスですかね。

こないだ新幹線に乗ったとき、隣の席はリーマン風青年だったのですが、暇なのか忙しいのか分かりませんけど、携帯電話ゾッコンラブな人でした。

数分おきに胸ポケットから携帯を取り出してはパカッと開いていましたね。

大阪から広島で降りるまでずっと。

たいがいはメールが来たのを見て返事打ってたたんだと思いますけど、なんかねー。

どうせ「やぁ、俺いま福山通過してるとこ(^^)/」みたいな意味ナッシング内容なんじゃねーのー、とか思ってしまいましたです。

だいたい携帯で送れるような程度の内容で人と人とのつながりを維持するためにスターリングラードの撃ちあいみたくメールを打ち合うのって、なんかなー。

「携帯の請求が高ければ高いほど人とつながってる気がしてうれしい」なんていう人もいるから、人それぞれとは思いますが、私はそうは思いませぬ。

人という字は人と人が支えあって成り立っているのです!

 

そう言えば「入」って字も同じ成り立ちですか?

でも「入」って人と人のなす形と思ってじっと見ていると、少しエッチな形に見えないことも無いような。俗に言うワンワンスタイル(笑)<オレダケデスカ?

入るって言う意味も間違ってねぇしなぁ。

実はこの文字はそういう成り立ちなんだけど、さすがに小学生には教えられなかった、という話かもしれないですね。

どーせ子供にはワカラネーYO!みたいな。

もしこれが本当だとしたら、私たちはうそを教えられていたことになります。(本当の事を教えてもらえなかったという意味で)

まぁホントのこと教わってても「よくわかんなーい」って先生に詰め寄って新人女教師キョウコ24歳が頬を赤く染める。

そして10年ほどの歳月が流れ、同窓会で再会する僕と先生。

10年前はあんなに大人に見えた先生が、今見るとそんなに歳は離れてないように思える。

同窓会も滞りなく終わり、教室に僕と先生は二人残る。

そこで僕は初めて「入」の正しい成り立ちを・・・なんてシチュエーションはありえないんじゃー。

晩婚だった先生の子供より、生徒の子供のほうが大きかった、なんてシチュエーションはありますが。

 

だから何が言いたいんだ?と思われるでしょう。

たぶん特に無いです。

いつも通り。

2003/2/24


注意一秒、無駄一秒

「行列が出来るラーメン屋のラーメン」みたいな名前の生タイプラーメンがすこぶるうまいです。

特にとんこつラーメンは、そこら辺の店で出しててもおかしくないくらいにナイステイストでして、かなり愛している一品であります。

二食入りで400円と、スーパーで販売する袋ラーメン(生タイプ)にはあるまじき高価な品ですけど、普通にラーメン屋に行けばどんなに安くても300円はかかりますので、一食あたり200円と言うのはリーズナブルな感じもしますから、まぁいいか、というところで。

そのラーメン、博多とんこつラーメンを忠実に再現する余りかどうかは知りませんが、玉が小さめになっています。

すなわち、それだけで食事を完了するためにはかなりボリューム不足になります。

昔は「せっかく二食入ってるから替え玉だ!」とセルフ替え玉をしていたのですが、替え玉作戦を発動した後は一食分のスープのもとが残ってしまいます。

このスープが非常にリアルでうまいので、野菜炒めの味付けとかに使うのはすごくもったいない。(まぁとんこつ風味野菜炒めってのもかなりうまいのですが)

かといって追加で麺を買ってこようと思っても、博多ラーメン純正の小麦粉高含有卵成分排除的ボソボソ細麺は一般のスーパーでは販売していないため、仕方ないのでちゃんぽん麺とか中華麺を利用して「リアルとんこつスープちゃんぽん」を作ってみたりすることもありますが、やはりこのスープには小麦粉高含有(略)細麺が良く似合うので、ある意味スープに対する冒涜(ぼうとく)をしてしまうような気がしてならんわけで。

ラーメンだけではボリュームが足りない場合、やはりそこで登場する義勇軍としてはチャーハンが最適です。

白飯をお供にしてもよいのですが、チャーハンセットのほうが高級感漂いハイソサエティランチの称号に値することは火を見るよりも明らかですよね。

めんどいのでチャーハンの具には卵とネギ、刻んだメンマ程度しか入れませんけど、パラパラに炒めあがったその様は実にチャーハンなのです(当たり前)

 

さて、生麺タイプの袋ラーメンを作る際、かならず守らねばならないことがあります。

それは麺をゆでる湯と付属のスープを薄める湯は別々に用意しなければならないことです。

「別に麺を湯がいたお湯でスープ作れば良いやん」と思ったアナタ!

大きな罪を犯していることを自覚しなければなりません。

麺を湯がいたお湯には麺についてた粉が混ざってしまい、せっかくのスープが粉っぽくなってしまって満足度も半減、いやジリ貧な状態になってしまうではないですか。

そんなことではラーメン戦士の称号はあたえられんのですじゃ。

悔い改めよ。

ということで、麺をゆでるお湯とスープ用のお湯(270cc)を別々に沸かす必要があるのですが、我が家のコンロは二つしか火口がないんです。

お湯を沸かすだけで手一杯になるため、チャーハンはラーメン用のお湯に対応する前に作っておく必要があります。

でも、とっととチャーハンを作ってしまうと、ラーメンが出来上がるころには冷めたチャーハンになってしまい具合が悪いんですな。

また、「ただのラーメン」よりは「もやしラーメン」のほうがうまいということはラムサール条約で決まっている(嘘)ので、もやしもごま油で炒めねばなりません。

こう考えると四つの火口が欲しくなるところですが、まぁそれは無理なことです。無いんだし。

こうなってくるとなるべくラーメンとチャーハンの完成時間をそろえるために、時間管理をする必要が出てきます。

具材の保温特性、熱量の優先度、加熱のタイミングなどを考慮した結果、下記のような手順が天から降りてきました。

1.もやしを炒めつつ、麺をゆでるお湯を沸かす。

2.もやしが炒まったら別皿に移し、ざっとフライパンを流したら油をしいて再度加熱。熱くなったら卵かけご飯状態にしたご飯をズバッと投入、一気に炒め上げる。

3.チャーハンを炒めている間にお湯が沸いてくるのでいったん火口から鍋をはずし、スープ用のお湯を沸かし始めておく。

4.炒まったチャーハンを皿にざっと盛ったらキッチンタイマーを1分(注)にセットし、スープ用のお湯270ccは沸いているので麺湯がき用鍋から拝借したお湯で温めた(この湯は捨てる)どんぶりにスープを作り、湯がき用の鍋を碑に戻し一瞬の間の後沸いたところで麺を投入。ここでタイマーをスタートさせる。

5.1分の間にハシ、蓮華、紅しょうが、ごま、こしょうなどを用意しつつ、麺をまわすようにして湯がく。

6.タイマーが鳴ったらすぐさま麺をザルで湯切りし、スープに投入、全速力でトッピングを完了させテーブルへラーメンとともに迅速に移動。

7.可及的速やかにいただきます。

注:本来1分半のゆで時間であるが、ネギ、メンマ、味のり、もやしのトッピング時間、テーブルまでの搬送時間を考慮し1分に設定

この間、ほとんど私に隙はありません。

というか、集中しないと麺が延びたりしておいしくなくなるんだもん。

 

しかし、ただ唯一、この戦場のような台所で真空のような瞬間が発生してしまっています。

「キッチンタイマー始動確認の1秒」です。

電卓みたいなデジタルキッチンタイマーって、時間をセットしてスタートを押すでしょ。

すると、カウントダウンが始まるのってスタートを押して一秒後じゃないですか。

たかが一秒なのかもしれませんが、そのときの私はそれからの60秒間でいろいろとやらなければならないというのに、きっちり一秒間は動かないかもしれないキッチンタイマーを凝視するのみに浪費するのです。

タイマー始動確認だけで貴重な時間の60分の一を失っていることになりますよね。

タバコだったら三箱買ったのに、うち一箱は一本足りない感じです。

それだけで怒髪天に怒りはしないまでも、イライラのイくらいはします。

キッチンタイマーって押した瞬間に一秒カウントしてくれないかなぁ、とラーメンチャーハンセットを自宅で作るたびに思うのです。

切迫した台所では求められてる機能だ!と声を大にして言いたいところですが、そこまでバタバタしてチャーハンセットを自作するのは俺くらいか、なんて花粉で潤んだ目線を遠くに投げたりしつつ、そのときに出るゲップにはかすかにとんこつの香りがする三十路。

四十路になっても五十路になってもこんな自分はあまり変わらないような気がしてます。

2003/2/19


物欲とその理由と解決案

自分のパソコンそろそろ買おうかな、という友人がいます。

「とりあえずメールとブラウジングが出来ればいい。で、やっぱノートかな。」と言っていたので、デルとかの一番安いのでいいんじゃなーい?ヘタしたら10万円くらいで買えちゃうみたよ、と勧めたところ、「そうやけど、せっかく買うならついでにビデオ取り込みとかしたいな」とのたまっていました。

どうやら貴重なお宝ビデオ(エロ方面かどうかは聞いていません)を、経年劣化から逃れられないアナログメディアからデジタルに変換して保存したい模様です。

CDとかDVDならVHSテープほどはかさばらないし。

ビデオ取り込みって、最近のパソコン欲しい理由の一つになってきてるようですね。

DVカメラで撮ったチビッコの映像をお父さんが編集、年末年始に親戚に見せびらかす、とか、アイドルお宝映像集を永久保存するのだ!とか、CMは旬のもの、文化財保存と道義なのだとマイフェイバリットCM集製作とか、K1関係者も逮捕されちゃったし、21世紀格闘技列伝は俺が作る!とか普通にあこがれそうな感じだし。

 

しかし、動画編集ってそうたやすいものではないと思うのです。

(ココから先、あまり詳しくないので嘘書くかも知れませんが、そのときはご容赦のほどを。)

最近のCPUとかHDDは一昔前に比べれば格段に速くなったのでそんなに大変なことではない気もしますが、基本的に動画を扱う場合、よだれが出そうなスペックがあったほうが良いです。

DVカメラから取り込む場合とか、無圧縮なので数分でギガ単位消費しますから、自ずと標準で装備されてそうな40ギガバイトとかのHDDでは映画一本取り込むこともままならないわけです。

そこで「圧縮しつつ取り込む」って方法になると思いますけど、CPUに負荷がかからないハードウェアエンコーダって廉価版のキャプチャ環境にはなさげですから、超速いCPUで処理させることになるでしょ。(処理オチするとまともなファイルが出来ないから)

外付けのTVキャプチャボックスみたいなのも売ってるわけだし、その辺使えば簡単なのかも知れないような気もしないではありませんが、取り込みサイズがしょぼかったりするしなぁ。

またMPEG形式だと編集する際にフレーム単位で切った張ったが難しいからAVI形式にしてみたりするけど、そこで圧縮しつつ取り込んだものを編集してさらに圧縮して保存したりすると画質の劣化が激しかったりして、正直、長時間キャプチャはどうやるのが筋なのか今ひとつわかりません。

一番良いのは「無圧縮で取り込んで編集、そして最終的に圧縮して保存」という形になるのでしょうけど、最初の取り込み段階でHDDが気が遠くなるほど欲しくなりますから事実上不可能な方法のような気が。

編集に関しても、無圧縮の動画ファイル操作は恐ろしく重い作業になります。

Windowsには2ギガの壁とかいうのもあるから、参照型AVIを扱えるソフトじゃないとだめっぽいしなぁ。確かフリーウェアであるけど。

あと保存するメディアもCDだと所詮700MBしかないから今となっては少ない容量なんですよねぇ。

となるとDVDになるけど、DVD-R、DVD+R、DVD-RAM、DVD-RWとこれまたいろいろ規格があるわけで。

基本的にDVD-Rにしとけば問題ないというのをどこかで聞いたような記憶もありますけど、どれがどれほどどの方面で有利なのかはサッパリです。

ついでに言うとDVDメディアはまだ高いから、容量あたりの単価を考えるとCDのほうがお得だったりもするから超高速CD-Rのほうが便利かもー。

でもあまりにCD-R枚数が増えてくると、どれがなにやら訳分からん状態になりかねないのも注意が必要です。

 

まぁ一番良いのは「ビデオ編集らくらくOK!」なんて歌ってる編集ソフトも取り込みシステムも完備しててDVDライティング系も装備したメモリ満載のオールインワンノートなんでしょうけどね。

バカ高いけど、それくらい給料もらってるんじゃないすか>Mr.M

結論としては、「高級ノート購入」もしくは「格安ノートを買って、ビデオ関連はあきらめる」のどっちかでしょう。

デスクトップだと結構安くシステムを作れると思われますが、自分であれやこれやする苦労を考えると、お金で解決したほうが手っ取り早いのも事実。

やっぱ世の中お金ですよ。

愛だけじゃ動画編集もままならないんだよ!(ランボーのラストシーンあたりの独白風に(ついでに言うと「駐車場に係にもなれねぇんだ!」のとこです(さらについでに言うと、渡辺ケン氏が声を当ててたバージョンがすばらしかったですよ(最近、若手女優が声優にチャレンジすることが多いですが、まだまだプロにはかなわないようですな))))←カッコの数は合っています。プログラム的に問題ない風。

2003/2/11


宇宙開発と国の色

スペースシャトル事故っちゃいましたね。

亡くなった宇宙飛行士の方々のご冥福をお祈り申し上げる次第でございます。

 

ロシアとアメリカのロケットって、構成がかなり違うのご存知でしょうか。

基本的にアメリカはエンジン少なめで各エンジンが高出力。方やロシアは小型エンジンを多連装にして総出力を大きくする方式。

当然アメリカのほうが高度な技術を要するらしく、それに伴い技術的困難も増すとのこと。

フロンティアスピリッツがそうさせるのか、難しいことをやるたがるようです。

ロシアのは、エンジン部分はICBMのロケットモーターを流用しているらしく、現状の素材でなんとか飛ばすという、一見しみったれた方法だけど技術的に枯れているので確実路線ですね。

エンジントラブルの洗い出しとかは当に過ぎててほとんど事故らしい事故はないみたいです。

スペースシャトルはまだないけど、大型宇宙ステーションを飛ばしてたのはロシアのほうだし、そのステーションへの物資補給用のプログレスってのは無人でドッキングできるらしいし、意外にロシアの宇宙技術はあなどれません。

ウォッカ飲む前に胃壁を保護する目的でバターを塗りたくった黒パンを食べてるだけじゃなかったんですね。

すごいぞロシア人。

 

ただ、機械的なものはそれなりに優れてるけど、電子的な方面になると米国製にはかなわないようです。

たとえば、函館にMig-25が亡命してきてその機体を西側技術者が根掘り葉掘り調べたところ、ソニーのラジオでさえト集積回路(IC)を使用している時代にもかかわらず電子機器には真空管が多用してあったそうです。

当時は冷戦真っ盛りで疑心暗鬼も頂点にあった時代ですから、「核爆発時の強力な電磁パルスでいかれるICを使用しないがための真空管だ」と思い込んだらしいです。実はロシアには戦闘機にまわすICなんてなかっただけという話。

あんまり面白くないですか。

そうですか。

 

そうそう、ユーモアセンスに関してもまだまだらしいですよ。

ロシアの小話を一つ紹介しましょう。

あるご婦人が飛行機に乗ったとき、「この飛行機、大丈夫かしら?飛んでる最中に羽がちぎれて墜落、なんてことはイヤですわよ」と言いました。

するととなりの男性がこう言いました。「ハラショー、マダム。その心配はありませんよ。だって羽の根元にはミシン目が入ってますからね」

これだけではなんのことだかサッパリです。

解説すると、ロシア製のトイレットペーパーは品質が粗悪で、ミシン目のところで切ろうとしても他のところで切れてしまう→ミシン目があるところからは切れない→ミシン目のある羽はちぎれない→一同納得(笑)

という寸法らしいです。

これで笑いがとれるなら、私でもコメディアンとして食っていけるかもしれません。

イワナミコフとかイワナミスキーとか名乗ってれば先方の親近感も沸きそう。

大盛況のライブを終えた後はキャビアとウォッカで友達のニジンスキーとかタルコフスキーと乾杯。

そこで出会った大味なロシア女性を堪能しつつ、ハーブの利いたサウナで一汗かき、さらに一発決めようとしたところで活躍をねたむコメディアン仲間の陰謀によりKGBに逮捕され、極寒のシベリアで石油採掘に従事。

ゴキブリ並みの生命力を生かしつつそこで石油採掘のスキルをあげたところで巨大隕石接近のニュースが!

現状の兵力でその隕石の破壊が不可能なことをを知り愕然とする首脳陣。ただし、唯一の破壊方法が残されていたのであった。それは直接隕石の地表に穴をあけ、核爆弾を内部に仕込む爆発させる方法である。

「いやだよ!俺はまだ死にたくないんだ!」と言ってみるものの、台本以外のロシア語は今ひとつの私なので今ひとつ通じなかったのか、こわ面のKGBに引きづられてバイコヌール宇宙基地に連行され、説明もほどほどにソユーズ124号で打ち上がられる私。

ついでに連行され一緒に打ち上げられたニジンスキーと世界初の宇宙酒盛りを実施していると、無重力状態下ではひどく酔いが回ることを発見する。また、コップに注ぐ端から機内にウォッカが飛び散ってしまい、鼻の粘膜などが焼けるように痛むことから、ビンからストローで直接飲む方式に切り替えたところ、さらに悪酔いし勢いあまってニジンスキーと一線を超えそうになる。

「なにやってんのよ、アンタ達!」違う意味で女にしておくのはもったいないソユーズ124号機長スベンスカヤが渾身のショートフックを我々に食らわすと、その反動で私は狭い機内を24回跳ね返った。ちなみにニジンスキーは25回跳ね返っていた。

しかしそれくらいで酔いが覚めるほどの酒量ではなく、あまり痛みも感じない私とニジンスキーは終始満面の笑みを絶やすことがなかったので、さらに二人とも機内を跳ね返りまわることになるのであった。

跳ね返りながらソユーズ124号の窓からチラリと見えた巨大隕石は、まだまだその強大さを感じさせるほど近くにはなかったが、その強大な引力は我々を次第にその軌道に引き寄せつつあった。

(続かない)

 

自分の文才にめまいがします。悪い意味で。

2003/2/5


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